3月31日は「エッフェル塔の日」だと言うことは知らない方のほうが多いでしょう。
1889年の3月31日に落成式が行われたので、それを記念して記念日となっています。
1889年というと、日本の年号では明治22年といえば『大日本帝国憲法」が出された日ですね。
また、翌年の1990年には、東京の高層建築物のさきがけとなった、浅草の凌雲閣(りょううんかく)12階建ての塔が建てられました。
凌雲閣は高さ52mですから、エッフェル塔の324mには遠く及びません。
高層建築あれこれ
さて、高層建築物をいろいろと比較をしてみました。
塔としての高さ
現代建築の技術を使って高い建物が最近急に増えているようですが、エッフェル塔が出来た当時、最も高い塔でした。
世界一の高さを誇っていたのは、1889年から1958年まで。
なんと約69年間も世界一だったんですね。
ちなみに、この世界一を塗り替えたのが、われらが日本の東京タワーです。
ただ、東京タワーが世界一だったのは約9年間(1958年 – 1967年)
その後も・・・
オスタンキノ・タワー 約9年間(1967年 – 1976年)
CNタワー 約33年間(1976年 – 2010年)
広州塔 約2年間(2010年 – 2011年)
東京スカイツリー (2011年 – ???)
69年間も世界一の高さを誇るということは、いかに時代のさきがけであったかを感じさせます。
高層建築や塔に慣れた現代の私たちが、東京スカイツリーを見る以上の衝撃を、当時のパリ市民は感じていたのだと思います。
エッフェル塔、実は嫌われ者だった?
さて、エッフェル塔は今でこそ電波塔の役割をしていますが、もとはパリで開催された万国博覧会のために建築されたもので「金属産業の象徴」としての建造物でした。
つまり電波塔といった実用物ではなく、金属によるオブジェ的な塔だったのです。
ご存知の通り、フランスには凱旋門やノートルダム寺院など歴史的な建造物が多くあります。やや無骨な金属の塊のエッフェル塔に嫌悪感を示したパリっ子はかなり多かったようです。
特に、芸術家や文学者に建築反対派が多く、なかでもモーパッサンはエッフェル塔の一階にあるレストランによく足を運んだとか、その理由が「ここがパリの街で唯一、エッフェル塔を見なくてすむ場所だ」との事(笑)
エッフェル塔が当時の先鋭芸術なのかどうかは分かりませんが、街になじみ人々に受け入れられるには時間がかかったんですね。
エッフェル塔でランチ
モーパッサンが通ったという一階のレストランというのは、無いようですが、代わりに、Le Jules Verne(ジュール・ヴェルヌ)というミシュランで星を1つもらっている展望レストランがあります。
営業時間 : ランチ 12:00 – 13:30 ディナー 19:00 – 21:30
予算 : 3品 105€(ランチのみ)/ 5品190€ / 6品(フルコース)230€
http://www.lejulesverne-paris.com/ (英語でオンライン予約ができます)
一度行ってみたいレストランなんですよね~
ランチの3品で、ワインなんか頼んだら2万円でも足りなさそうですね(笑)
最高の場所で、しかも、ミシュラン一つ星の最高のレストランで料理を頂く、一生のうちに一度は味わいたい贅沢ですね。
ちなみに、オンライン予約ができるので、事前に予約をしていったほうがよいようです。
世界から人が集まる場所ですからね、やはり混むんでしょう。
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