どくだみ茶 最近話題となっていますね。
ドクダミというと、あの特徴的な臭いがある草です。
昔から、薬効成分が確認されている生薬で 十薬 と呼ばれています。その名前の由来は、十の効能があるからなんだそうです。
ハーブティーの様に、手軽にお茶として飲めて、身体に良いものはウレシイですよね。
ただ、薬効成分が強ければ強いほど、同時に副作用もあるはずです。
どくだみ茶、一体、どの様な「効能」 と 「副作用」があるのか、一緒に見ていきましょう。
ドクダミ茶の栄養成分
ミネラル
乾燥したドクダミの葉の成分を見ると、カルシウム・鉄・マグネシウム・カリウムなどのミネラル類が含まれています。
しかし、どくだみ茶をお茶として抽出して飲む場合、カリウム以外は、それほど多くは摂れません。
カルシウムや鉄分を摂るという目的での飲用は、おススメできません。
カリウムは非常に豊富で、カリウムを多く含むといわれている、ウコン茶の約2倍あります。
- 利尿作用
- 体内の余分な塩分を排出
- 降血圧作用
国政労働省が出している「日本人食事摂取基準」のカリウム
18歳以上の1日の摂取量を、次の様においています。
- 男性 : 目安量 2500 mg 目標量 3000 mg以上
- 女性 : 目安量 2000 mg 目標量 2600 mg以上
特に、上限は設定されていない。
(腎疾患のある人は、カリウムの摂取は控える必要がある)
フラボノイド
ドクダミには、クエルシリトリンという、フラボノイドを含んでいます。
このクエルシリトリンというのは、ピーマンの苦味(渋味)成分です。
どくだみ茶には、こういった身体によい成分がたっぷりと含まれているんですね。
さて、ここまで色々と栄養素とその効能について書いてきました。
利尿作用、降圧作用、脂肪の蓄積の抑制といった、効果・効能が期待できることが分かりましたよね。
こうした栄養素が、次の症状に効果があるとされています。
どくだみ茶の効果・効能
血液に関する問題や、肌の問題など、現代人の多くが抱えるこういった問題を解消することが期待できるんですね。
さて、いいことづくめの、どくだみ茶ですが、気をつけなければいけない副作用もあります。
次に、それを見ていきましょう。
どくだみ茶の副作用
下痢
クエルシリトリンによる、緩下作用による便秘解消があるので、人によっては量を摂ると、下痢をする場合があります。
これは、副作用ではありませんが、腎障害の人がカリウムを摂り過ぎると、高カリウム血症になるため注意が必要です。
厚生労働省では、軽症であっても腎障害がある場合には、高カリウム血症にかかる可能性が非常に高いので、カリウムの積極的摂取は避けるべきとしています。
腎臓に関する問題の有る人は、どくだみ茶を習慣的に飲む事は避けましょう
腎機能が正常な人は、余分なカリウムは輩出されるだけで問題ありません。
厚生労働省でも、カリウムの摂取に関する上限値を指定していませんので、どくだみ茶の飲みすぎという心配はいりません
ドクダミの由来
最後に、ドクダミという、ちょっと変わったこの名前の由来についてお話しておきます。
ドクダミの効果・効能を思い出してみて下さい。
尿作用、余分な塩分の排出、援下作用などがありました。
いわゆる、デトックス(解毒作用)効果ですね。
ドクダミは、その名前の由来が、「毒矯 み」(毒を抜く)という意味から来ているといわれています。
(毒と痛みの二つに効果があるので、その二つを混ぜた言葉として、ドクダミになったという説もあります)
まさに、デトックス効果のある、お茶として、十薬の名にふさわしい飲み物といえるでしょう。
まとめ
どくだみ茶の栄養素
- ミネラル
- カリウム
- フラボノイド
- クエルシリトリン
どくだみ茶の効能
- 血液に関する疾患の予防
(高血圧・動脈硬化・心筋梗塞など) - ダイエット
- にきび、吹き出物 など
- アトピー性皮膚炎
どくだみ茶の副作用
- 飲みすぎると人によっては下痢をする場合がある
- 腎障害のある人は、高カリウム血症を引き起こす可能性がある
あとがき
ドクダミの、あの臭いの成分は、デカノイルアセトアルデヒド、ラウリルアルデヒドといって抗菌作用があります。
昔は、生のドクダミをすりつぶして、湿疹やかぶれに塗っていたそうです。
生の葉で塗り薬、乾燥させてお茶で、デトックス効果、万能な生薬だったんですね。
今は、薬や健康食品、サプリなど、全て身体に摂り込むことばかりに目がいってしまいがちですが、余分なものをきちんと出すという考えも、健康には大事ですよね。
正しい食生活をした上で、こういった、お茶で手軽にバランスが取れるのはいいですよね。
コメント
十薬は、利用作用は有りますか?
十薬は利用作用は有りますか?
石井健吾さん
コメントありがとうございます。
返信が遅くなってすみません…
本文にも記載しておりますが、利尿作用はあるようです。