新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン なぜ、ウルトラマン!?       (1.第3使徒 とエヴァ5号機 )


この内容は完全にネタバレになります。
映画をまだ見ていないという方は注意願います。


シン・エヴァンゲリオン:|| の公開によって、テレビ版から25年間の長きに渡って続けられてきたエヴァンゲリオンシリーズが終わりを迎えました。

ラストとなる映画シン・エヴァンゲリオン:|| を鑑賞し、またNHKで4年間に渡る庵野秀明総監督についてのドキュメンタリーを見て改めて、新劇場版を序から振り返ってみました。

今までは気づかなかった部分や、色々と感じるところがありブログに残すことにしてみました。

セリフを中心に、それぞれの場面で感じたこと、気づいたことなどを書いていきたいと思います。

前回までは、エヴァンゲリヲン 新劇場版 序 シリーズ(全10回)でした。

【前回シリーズ】ヱヴァンゲリヲン 新劇場版 序 じっくり見たら見えてきたもの (1.シンジ登場~ネルフ到着)

今回からは、いよいよ、ヱヴァンゲリヲン 新劇場版 破 シリーズになります。

 冒頭・・・ウルトラマン!?

ヱヴァンゲリヲンに直接関係するものではありませんが、映画が始まってスタジオカラーのオープニングロゴで、使用されている音が、なんとウルトラマン登場の時の効果音…

ウルトラマン好きで、シン・ウルトラマンの制作にもあたる、スタジオカラーとはいえ、これから、ヱヴァンゲリヲンを見ようという人達が、真っ先に聞かされるのがウルトラマン登場の効果音というのは、ちょっとシュールな感じもします(笑)

ちなみに、カラーは英語のColor(色)ではなく、ギリシャ語で「歓喜」を意味する「χαρα

 仮設5号機 謎のパイロット と加持のシーン

スタッフ「エントリースタート」
スタッフ「LCL電荷を開始」
スタッフ「プラグ深度固定、初期設定を維持」
スタッフ「自律システム問題なし」
スタッフ「始動電圧、臨界点をクリア」
スタッフ「全て正常位置」
スタッフ「シンクロ率、規定値をクリア」
スタッフ「操縦者、思考言語固定を願います」

マリ
「えーっと、初めてなんで、日本語で」

スタッフ「了解」

マリ
「うぅ…う」

加持
「新型の支給、間に合わなかったな」

マリ
「胸がキツくて嫌だ」

加持
「おまけに急造品の機体で、いきなり実戦とは、まことににすまない」

マリ
「やっと乗せてくれたから、いい」

加持
「お前は問題児だからな。まあ、頼むよ」
 
マリ
「動いてる動いてる。いいなあ~、ワ~クワクするなあ。 さて、エヴァンゲリオン仮設5号機起動!」




ベタニアベース司令官
「辺獄エリアは死守しろ!奴をアケロンに出すわけにはいかん!まさか封印システムが無効化されるとは 」

加持
「あり得る話ですよ。人類の力だけで使徒を止めることは出来ない。それが永久凍土から発掘された第3の使徒を細かく切り刻んで、改めて得た結論です。てな訳で、後はヨロシク」


 文学作品、1960年代、そして、宇宙戦艦ヤマト

 ダンテの神曲

ここで登場する、辺獄(リンボ)、そして、アケロン、これらは全てダンテの神曲に登場する世界。
辺獄(リンボ)は、洗礼を受けていない者がとどめられている場所で、ダンテに地獄や煉獄を案内する、ヴェルギリウスがいた場所(キリストの生誕以前に生まれていたため洗礼をうけていない)

そして、アケロンは、地獄とこの世の境にある川のことで、仏教でいえば完全に三途の川のことになります。

つまり使徒がアケロンを超えて、地上に現れないようにという意味で使われています。

 365歩のマーチ(水前寺清子、1968年)

マリ(この時点では、まだ謎のパイロット)が歌う、1968年の大ヒット曲。見た目は若いけど、実は…というのを表現しているシーンなのでしょう。

ガミラスのパイロット風? 

謎のパイロットとして登場するマリの、このヘルメット、そして服装が、どことなく宇宙戦艦ヤマトに登場するガミラスのパイロットにそくりです。

 仮設5号機 謎のパイロット と加持のシーン

マリ
「逃げんなーー、おりゃあーー」

マリ
「うぅ、いったーい。すっげえ痛いけど、面白いから、いい!」

マリ 
「時間がない!機体も持たない!義手パーツは、無理矢理シンクロさせてる分、パワーも、足りない!」

マリ

「えーい、しゃあない。腕の一本くれてやる! さっさと、くたばれーーー!」


スタッフ目標消失」
スタッフ5号機は蒸発」
スタッフ操縦者は脱出した模様」
 
加持
「5号機の自爆プログラムは上手く作動してくれたか。折り込み済みとはいえ、大人の都合に子供を巻き込むのは、気が引けるな」

マリ
「いっててて… エヴァとのシンクロって聞いてたよりきついじゃん。まあ、生きてりゃいいや。 自分の目的に大人を巻き込むのは気後れするな。
さよなら、エヴァ5号機… お役目ご苦労さん」

 第3使徒の殲滅、そして5号機の自爆

第3使徒を殲滅する時に、このベタニアベースのエヴァ5号機も同時に自爆するようにプログラムを組んだのは、加持の仕業、というより、NERV(ネルフ)の仕業なのでしょう。

使徒が殲滅された時は、お約束の十字架と虹。
しかし、エヴァが倒れた時も、やはり同じように十字架と虹が出て、使徒とエヴァのそれぞれが重なっているシーンが象徴的に描かれています。
エヴァと使徒は実は同じものという事を明確に伝えている描写です。
この事の意味が、後々のシーンで生きてきます。




http://www.evangelion.co.jp/















  

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