新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン なぜ、キングギドラ!?       (2.母ユイの墓参り、第7使徒 )


この内容は完全にネタバレになります。
映画をまだ見ていないという方は注意願います。


前回は、冒頭、謎のパイロット・マリの登場と、加持の怪しい行動のシーンについてでした。

今回は、エヴァンゲリヲン 新劇場版:破の2回目、シンジが父ゲンドウと3年ぶりに母ユイの、お墓参りをするシーンからになります。

前回分をご覧になっていない方は、是非、ご覧ください。

【前回】新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン なぜ、ウルトラマン!?       (1.第3使徒 とエヴァ5号機 )

 三年ぶりの母ユイの墓参り、ミサトとの会話のシーン

ゲンドウ
「3年ぶりだな、二人でここに来るのは」

シンジ
「僕は、あの時逃げ出して、 その後、来てない。ここに母さんが眠ってるってピンとこないんだ。顔も覚えてないのに」

ゲンドウ
「人は思い出を忘れることで生きていける。だが、決して忘れてはならないものもある。ユイはそのかけがえのないものを教えてくれた。私はその確認をするためにここに来ている」

シンジ
「写真とかないの?」

ゲンドウ
「残ってはいない。この墓もただの飾りだ。遺体はない」
 
シンジ
「先生の言ってた通り、全部捨てちゃったんだね」

ゲンドウ
「すべては心の中だ。今はそれでいい。 時間だ。先に帰るぞ」

シンジ
「父さん!  あの、今日は嬉しかった、 父さんと話せて」

ゲンドウ
「そうか」

ミサト
「どう?シンジ君。あれこれ心配してたけど、会っちゃえばどうってことなかったでしょ?」

シンジ
「・・・」

ミサト
「家でウジウジしてないで、来て良かったじゃない。お母さんの、お墓参りなんだし」

シンジ
「ミサトさんがムリヤリ連れてきただけです」

ミサト
「そりゃぁ、シンジ君の中に行きたいって気持ちがあったからよ。少しは素直になりなさい」

シンジ
「素直になっても、嫌な思いするだけです」

ミサト
「みんなの期待に応えて、私たちを救ったのよ。もっと自信持ちなさい」

シンジ
「・・・」

ミサト
「きっとお父さんも、シンジ君を認めてくれてるのよ」

ミサト
「はい葛城」

ミサト
「うわぁ~!なんですって!?」

改善しているようにみえる 親子関係

 よくなっているようにみえる…が破の前半のテーマ

ヱヴァンゲリヲン 新劇場版 破の前半は、かなり違和感を感じるほど、”よくなっているようみえる●●● ”というのがテーマになっています。

このシーンも、序では、ほとんどまともに会話もできなかったシンジがゲンドウと、しっかり会話が出来ています。
そして、「今日は、うれしかった。 父さんと話せて」と、母親の墓参りが出来たことではなく、父親と会話が出来たことがうれしかったと、自分の気持ちを素直に伝えています。
ゲンドウも、それを受けて「そうか」と、まんざらでもない様子。

え!?二人に何があった??と、序から、そして旧作を知っている人なら、同じ墓参りのシーンでも、ここまでの違いに、ちょっと驚くような展開となっています。

しかし、これは実は、この後に起こる悲劇への完全な伏線。
悲劇確定フラグが立っている状態です。

この世界のお墓事情 
セカンドインパクトでいかに多くの人が亡くなったのかが分かるシーン。
母ユイのお墓はだだっ広い丘の様な場所の中にあります。

もはやお寺や通常の霊場などでは収まりきらず、名前の入ったプレートに墓石替わりのステンレス製のポールが立つだけのお墓がズラリとあたり一面を覆いつくすような様は、異様でもあり、ある意味リアルです。

もはや、道や区画割りもなく、どうやってお墓の場所を覚えておくんだろう…と、ふと疑問に思いましたが、何か発信機的なものが埋め込まれていて場所に迷うことはないのかもしれませんね。

 シンジとゲンドウの会話から見えてくるも

シンジは、母ユイの顔を覚えていません。
だから、度々登場するシンジの深層心理のシーン(電車の中のセピア色のシーン)に、ユイは声だけは登場しても、決して顔、姿が登場することはありません。

だから、シンジは「写真」といった母ユイの姿形が認識できる物に、こだわりがあります。

それに対してゲンドウは、思い出を忘れなければ生きていけない、しかし忘れてはいけないこともあるから墓参りをするといった事を言っています。

しかしながら、その本質は…
「すべては心の中だ。今はそれでいい。 時間だ。先に帰るぞ」
このセリフで分かるように、今は思い出にひたる必要はない、なぜならば…という伏線を引いています。

 気になるミサトの携帯着信音(ウルトラマンの次はゴジラ?)

父ゲンドウは、NERVの専用機で帰っていき、取り残されたシンジはどうするんだろう、と思ったら、ちゃんとミサトが車で送り迎えをしていたことが分かります。

シンジの父との確執を、なんとかしてあげたいという気持ちの強いミサトの気持ちが、読み取れるシーンになっています。

しかし、そこで使徒の登場で、またドタバタ劇が始まるのですが、その口火を切る、ミサトの携帯への着信音…
映画開始の冒頭でかかる、スタジオカラーの紹介でかかるウルトラマン登場の効果音に続き、なにやら、聞き覚えのある、この音。
この音は、ゴジラシリーズで、「キングギドラ」が飛行している時に出ている音です。

ドキュメンタリーで、庵野監督は「僕の好きなものを全部詰め込んだ」というだけあって、これも、そのうちの一つなのでしょう。

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【前回】新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン なぜ、ウルトラマン!?       (1.第3使徒 とエヴァ5号機 )

【次回】新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン 未来予測!?そして仮面ライダー (3.第7使徒 &アスカ登場 )


 

  

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