この内容は完全にネタバレになります。
映画をまだ見ていないという方は注意願います。
前回は、エヴァ2号機アスカの登場で、あっという間にライダーキックで第7使徒を倒すというシーンでした。
今回は、エヴァンゲリヲン 新劇場版:破の4回目、いよいよアスカとそして加持とも対面するシーンになります。
前回分をご覧になっていない方は、是非、ご覧ください。
【前回】新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン 未来予測!?そして仮面ライダー(3.第7使徒 &アスカ登場 )
アスカとの対面、そして加持との出会い
上から目線の強気の女性アスカ
「うぇ~ 、赤いんか、2号機って」
アスカ
「違うのはカラーリングだけじゃないわ。所詮、零号機と初号機は開発過程のプロトタイプとテストタイプ。けど、この2号機は違う。これこそ実戦用につくられた世界初の本物のエヴァンゲリオンなのよ。正式タイプのね」
ケンスケ
「うぁ~」
ミサト
「紹介するわ。ユーロ空軍のエース、式波・アスカ・ラングレー大尉。第2の少女。エヴァ2号機担当パイロットよ」
アスカ
「久しぶりね、ミサト。 あぁ!? あれがエコヒイキで選ばれた零号機パイロット……で、どれがナナヒカリりで選ばれた初号機パイロット?」
シンジ
「あ……」
アスカ
「ふ~ん。あんたバカぁ? 肝心な時にいないなんて、何て無自覚」
シンジ
「うわっ」
アスカ
「おまけに無警戒。エヴァで戦えなかったことを恥とも思わないなんて、所詮、ナナヒカリね」
シンジ
「あぁ…」
ミサト
「ふむ」
男たちの反応
エヴァ2号機は横に寝かされてトレーラーでNERV本部まで引かれてきました。
アスカは、なんとそのエヴァ2号機の上に、仁王立ちになり腰に手を当てるという姿での登場。
真っ赤なスーツ、そしてブロンドのアスカの髪が、青空と白い雲をバックに映えます。
そして、私こそが真のパイロット、試作機(零号機)やテスト機(初号機)などとは違うという、なんとも上から目線。
これに対して、3人の同世代の男たち、シンジ、トウジ、ケンスケの対応が面白く描かれています。
体育会系で、いつもジャージ(トレーニングウェア)のトウジは、あからさまに対抗意識バリバリに。
ケンスケはというと、まるで舞台のアイドルを追いかける、オタク男子の様に、テンション上がりっぱなしでウキウキしながらビデオカメラを回している状態。
そして、シンジは想像通り、アスカの圧に気おされて何も言えずに一方的にやりこめられてしまう。
お決まりの「あんた、バカぁ~?」というセリフも早速登場。
毒舌家の定番、分かりやすいあだ名付け
アスカは、零号機のレイの事を「エコヒイキ」、初号機のシンジのことを「ナナヒカリ」と呼びます。
もちろん、これはレイはゲンドウのえこひいきで、パイロットにしてもらっただけ、シンジは親の七光りでパイロットにしてもらっただけで、パイロットとしての能力を認められてのことではなく、私とは違うというアピールのため。
この妙にインパクトがあって覚えやすいあだ名をつけるというのは、毒舌家に共通のスキルの様に思えます。
マツコ・デラックスや、有吉弘行などは、その典型でしょう。
そして、実は毒舌家というのは、割と頭の回転がよくないと成り立たたない人々です。
この人達に共通して言えるのは、毒舌であっても場の空気を読んでいくらでも話を続けることができるという高い能力です。
アスカは、エヴァでもライダーキックで敵を倒したり、シンジを簡単に足払いで倒したり、また、エヴァから降りてミサトの所に来るときも、小気味よく飛び跳ねながら、いとも簡単にこなしてしまう身体能力の高い女子として描かれていますが、実は、かなり頭もよいということも匂わせているように感じられます。
実際、大尉であるアスカ、飛び級で大学を卒業しているということが、この後のシーンで語られます。
それは、ただ単にエヴァのパイロットだからというだけではなく、やはり学業の方も、成績が良いということなのでしょう。
加持は、ただのチャラ男?
「まったく何様やあの女! 何ぬかしとんねん!」
ケンスケ
「それにしても、同い年にして既に大尉とは、凄い~凄すぎる~!飛び級で大卒ってことでしょ?」
加持
「失礼、ジオフロントのハブターミナル行きは、この改札でいいのかな?」
シンジ
「はい、4つ先の駅で乗り換えがありますけど」
加持
「たった2年離れただけで浦島太郎の気分か。ありがとう、助かったよ。ところで、葛城は一緒じゃないのかい?」
シンジ
「え?」
加持
「古い友人さ。君だけが彼女の寝相の悪さを知っているわけじゃないぞ~ 碇シンジ君」
ケンスケ
「寝相って…」
トウジ
「なんやアイツ」
加持=ルパン三世か??
アスカに腹を立てるトウジ、そして、アスカにウキウキのケンスケ、そんな中、加持との対面となります。
いや、それにしても何ともチャラい感じの登場です(笑)
片手をポケットに突っ込み、少しそっくり返ったように胸を張った状態で横向きになって、首だけこちらに向けて話しかけてくる感じ、そして、君だけが…というチャラい言葉にウィンク、これって、まさにルパン三世ですよね~…(笑)
しかも、よ~く見てみると、このシーンでの加持の描き方は、顔つきまでまるでルパン三世の様に、極端に「まゆ毛」をつりあげて描いています。
確かに、ルパン三世も1970年代コンテンツの一つなのでしょうが、なんだかイメージ的に庵野監督作品とルパン三世は、つながらないような気もしていました…
フランスという点では、ルパン三世のアイデア的なルーツである、アルセーヌ・ルパン(モーリス・ルブラン作)とのつながりはあります。また、高畑勲・宮崎駿コンビで初代のグリーンジャケット時代のルパンは最初の数作以外は、途中交代で作っているので、その関係もあって、実は詳しいのかもしれません。
主席監察官という肩書をもっていますが、諜報部員の様に働き、冒頭のシーンでのベタニアベースのマルドック計画をとん挫させるための工作、ネブカドネザルの鍵とやらの奪取、そして女たらし的な態度といい、確かにやることがルパン的ではありますが。
【前回】新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン 未来予測!?そして仮面ライダー (3.第7使徒 &アスカ登場 )
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