【家紋】 梅鉢の由来!梅といえば?やっぱりあの人ですね

 先日、ある集会で、たまたま、素人さんの「落語」を見る機会がありました。

「猫の皿」という演目だったんですが、この噺(はなし)に「梅鉢(うめばち)という高価な皿が出てきて、それがオチにつながる重要なアイテムとなっています。

ふと、登壇した落語家さんの羽織に目をやると、なんと、家紋が「 梅鉢 」!

これは、ねらい?  それとも・・・ たまたま?

特に、それには触れられずに、 はなし は終わりました(笑)

家紋梅鉢

それにしても「 梅鉢紋」 は、デザイン的にバランスのとれた、いい家紋ですよね。
私も、 好きな家紋の一つです。084162

皆さんの家は、どんな家紋ですか?

自分の家の家紋のルーツや由来って、気になりますよね?

今日は、そんな家紋の中で、梅鉢 」の由来について、書きたいと思います

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梅といえば・・・?

133948梅鉢(うめばち)と言うからには、やはり、その由来は 「梅 」に関係します。

そして、「梅 」と言えば、やっぱりこの方しかいません(笑)

東風(こち)吹かば  にほひおこせよ 梅の花   主なしとて  春を忘るな

菅原 道真(すがわら みちざね)」です。

この歌は、藤原家の謀略によって、京都の都か今の福岡県の大宰府に左遷される時
かわいがっていた梅の木を、想い詠んだものです。

梅

「春の風(東からの風)が吹いたら、その梅の花の香りを届けておくれ
主人である私がいなくても、春を忘れてはいけないよ」
という意味です。

もう、犬や猫といったペットと、同じ感覚ですよね(笑)

菅原 道真を祀(まつ)る、大宰府天満宮や北野天満宮といった、日本各地の天満宮や天神様は、 ほとんど」に関する紋が使われています。

東京の湯島天神では「 梅鉢 」が使われています。
お守りにも、しっかり梅鉢はいっています(笑)


家紋 梅鉢

菅原道真自身の家紋は何だったのか?というと、はっきりしていません。

家紋という「家を示す紋」が出てきたのは、平安後期と言われているので、この頃はまだ無かったようです。

ただ、調度品など、身の回りのものに梅の紋を使ったりはしていたようで、それが後に菅原家の家紋につながったのかもしれません。

「梅鉢」以外にも、梅を使った紋には、梅紋(梅花紋)があり、大宰府天満宮は「梅紋」を使っています。

どちらも、菅原 道真ゆかりの紋です。

また、「梅鉢」といっても、種類はかなりあります。

丸に梅鉢」「加賀梅鉢」「裏梅鉢」「光琳梅鉢」・・・などなど

家紋丸に梅鉢

梅鉢に関する紋だけで、50種類近くあります。

現在、「梅鉢」 の家紋を持つ方の多くは、菅原 道真の子孫に関わる家柄か、もしくは天満宮、天神に関する家柄 と思われます。


梅鉢を使っている公家や武家

梅鉢を使っている、公家や武家に、どんな家柄があるのか調べてみました。
その一部をご紹介します。


公家    唐橋家  清岡家  桑原家  高辻家  西坊城家  東坊城家


武家   美作菅氏  安武氏  新海氏  船橋氏  美濃部氏


「梅鉢」を家紋にもつ家柄として、有名な大名というと加賀藩の前田家です。
加賀百万石の礎を築いた、あの戦国武将 前田 利家の前田家です。
家紋は、正確には、「梅鉢」ではなく「加賀梅鉢」ですね。

家紋加賀梅鉢

美作菅氏の流れを組んでいるということです。
ただ、どうもこれが定かではなく、平氏、源氏という説もあり、菅原氏の末裔(まつえい)というのは、前田家の自称となっています。

加賀藩には、多くの天神信仰があったため、国を治めるために、そうしたのではないかという説もあります。

ちなみに、東大にある赤門、実はあれは旧加賀藩の屋敷の門だったんです。
軒の丸瓦の部分に、しっかりと「梅鉢」があります。もしも、行く機会があったら見てみてください。


梅鉢を家紋に持つ、有名人

それでは、梅鉢を家紋に持つ、有名人にはどんな人がいるのか?
気になりますよね?(笑)

前田利家以外にも、けっこう有名な人がいます。


    • 平賀源内  : 江戸時代中期 / 本草学者、蘭学者、医者、発明家
        • エレキテルの復元
        • 土用の丑の日(うなぎ)を作ったとされている
    • 榎本武揚  :  江戸幕末 / 幕臣 外交官、政治家、海軍中将
        • 戊辰戦争時、蝦夷地(北海道)にて新政府を開こうとした
        • 明治政府になってから、外交官、政治家として活躍
    • 五代目 古今志ん生 : 明治・大正・昭和 / 落語家
        • 名人と呼ばれる落語家、落語家協会会長も務める
    • 岡本太郎  :     明治・大正・昭和 / 芸術家
        • 作品「太陽の塔」- 大阪万国博覧会
        • テレビやCMにも多数出演「芸術は爆発だ」などの言葉も流行った
    • 双葉山定次 : 明治・大正・昭和 / 関取横綱
        • 大横綱(69連勝は史上最多)
    • 山下清 : 大正・昭和 / 画家
        • 日本中を放浪した画家
        • 「裸の大将」と呼ばれ、後にドラマなどにもなる
    • その他(名前のみ)
        •  堺正章 八代亜紀 戸田恵子 陣内智則 など
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まとめ

  • 家紋「梅鉢」のルーツは、菅原 道真

  • 菅原道真を祀る、各天満宮・天神の多くが梅の紋を使っている
  • 東京の湯島天神は、梅鉢の紋
  • 梅鉢の家紋は、菅原家の子孫の家柄か、もしくは天満宮・天神に関係している家柄

こぼれ話・・・

菅原 道真は、平安朝の天才だったので、学問の神様として「湯島天神」に祀られていることは有名だと思います。
毎年、受験シーズンになると多くの受験生がお参りに行きますよね。

そして、梅の名所でもあります。
これは、もちろん、菅原道真にちなんでです。

桜を目玉とする、神社仏閣は多いですけど、是非、梅の時期に行ってみてください。
湯島天神以外も、天満宮や天神と名のつく神社は、梅を植えているところが多いではないかと思います。

そして神社の紋は、いたるところにあるので、どんな紋か確認してみて下さい(笑)

  

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2 thoughts on “【家紋】 梅鉢の由来!梅といえば?やっぱりあの人ですね”

  1. ≪…菅原 道真・・・学問の神様…≫の神紋の6つのの〇から、つぼめて蕾を連想すると、自然数のエネルギーの象徴が、『創発釣り鐘体』にエンテレケイアしてくると観る。

    『創発釣り鐘体』(eー2)π は、十進法の基での桁表示の西洋数学の成果の6つのシェーマ(符号)を受け入れると『カオス王の贈りモノ』として観えてくる。
    (eー2)π の 『コスモス取り』 2.25・・・ から
    2月25日が『自然数の日』になるかなぁ~

    菅原道真公の祥月命日の2月25日の偶然を必然に・・・

    自然数は、[絵本][もろはのつるぎ]で・・・

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