ヱヴァンゲリヲン 新劇場版 序 しつこく見返してみると…(8.使徒襲来~ヤシマ作戦)


この内容は完全にネタバレになります。
映画をまだ見ていないという方は注意願います。


前回は、綾波レイの過去(零号機の暴走)、そしてシンジがレイの家を訪ねるシーンでした。

ヱヴァンゲリヲン 新劇場版 序 いま一度見直したら…(7.ゲンドウと綾波の過去~レイの家)

今回は、いよいよクライマックスともいえる新たな使徒登場、そしてヤシマ作戦に入っていきます。

 新たな使徒の襲来、ヤシマ作戦 のシーン

 新たな使徒の襲来

冬月
「やはり、第6の使徒だな」

ゲンドウ
「ああ。初号機を出撃させる」

ミサト
「エヴァ初号機、発進準備」

シゲル
「目標は、芦ノ湖上空へ侵入」

マコト
「エヴァ初号機、発進準備よろし」

ミサト
「発進!」

シゲル
「目標内部に、高エネルギー反応」

ミサト
「なんですって!?」

リツコ
「まさか!」

ミサト
「よけて!」

シンジ
「うあ、うう・・・」

リツコ
「シンクロ率ミニマムまで落として」

ミサト
「防護アーマーを展開!」

ミサト
「迎撃中止!エヴァ初号機を緊急回収!」

マコト
「駄目です!カタパルト融解、作動しません!」

リツコ
「A.T.フィールドは?」

マヤ
「限界まで展開中、現状をかろうじて維持しています」

シンジ
「うわあ~あ~あ~嫌だ!もう嫌だ!ここから出してよ!出してよ父さ
ん!」

ミサト
「作戦要綱を破棄!パイロット保護を優先。プラグを緊急射出して!」

ゲンドウ
「ダメだ」

リツコ
「いまパイロットを失えば、エヴァのA.T.フィールドは完全に消失してしまう、最も憂慮すべき事態となるわ」

ミサト
「しかし・・・」

シンジ
「うあ~~!うあ~!」

ミサト
「やむを得ない、機体を強制回収!爆砕ボルトに点火して!」

シゲル
「目標は、攻撃を中止」

マヤ
「初号機回収、救急ケイジへ!」

ミサト
「救護班、待機!」

リツコ
「プラグ内L.C.L.冷却を最優先!」

マコト
「パイロット確認、心音微弱!」

リツコ
「プラグの生命維持機能を最大!心臓マッサージ!」

マコト
「パルス確認!」

リツコ
「プラグ、強制排出!L.C.L.緊急排水!」

ミサト
「救護処置急いで!」

 正八面体

正八面体の使徒、蛍石 (fluorite)の様に美しい使徒ですね。
今までの使徒は、何か得体の知れない生き物で、性別を感じさせるものは何もありませんでした。

しかし、今回の使徒はガンダムのララアのエルメスの様に、何か女性的な声/音を発しています。

性別を感じさせる、初めての使徒なのではないでしょうか?


謎の心電図 

使徒に攻撃され心停止になったシンジを、心臓マッサージで蘇生させるシーンです。

エントリープラグ内のまま、心臓マッサージが行えるというのは、よく出来たスーツとシステムですよね。
あのウルトラマンのカラータイマーの様な丸いものは、単にデザインではなく、そういう機能を持たせていたということが分かりました。

心臓マッサージの時に、5つの波形が表示されています。
数値はHR(心拍数)なのでしょう、波形が心停止の状態から心臓マッサージによる動きが映し出されています。

それにしても、不思議なのは、ほぼ同じ波形が表示されているので、一般的な心電図のV1~V6という胸部の違いではなさそうです。

ほぼ同じ波形が並ぶという、ちょっと不思議な光景です。
心電図の冗長性をもたせるために、同じ個所に複数のセンサーがあるということなのでしょうか?
実は、この下にまだまだかなりの心電図情報が出ているのかもしれませんね。
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 ヤシマ作戦

NERV(ネルフ)スタッフ
「現在目標は我々の直上に侵攻、ジオフロントに向けて穿孔中です」
ミサト
「奴の狙いは、ここネルフ本部への直接攻撃か。では各部署の分析結果を報告して」
NERV(ネルフ)スタッフ
「先の戦闘データから、目標は一定距離内の外敵を自動排除するものと推察されます」
ミサト
「エヴァによる近接戦闘は無理というわけね。A.T.フィールドはどう?」
マヤ
「健在です。おまけに位相パターンが常時変化しているため、外形も安定せず、中和作業は困難を極めます」
NERV(ネルフ)スタッフ
「MAGIによる計算では、目標のA.T.フィールドをN2航空爆雷による攻撃方法で貫くにはネルフ本部ごと破壊する分量が必要との結果が出ています」
リツコ
「松代のMAGI2号も同じ結論を出したわ。現在日本政府と国連軍が、ネルフ本部ごとの自爆攻撃を提唱中よ」
ミサト
「対岸の火事と思って無茶言うわね。ここを失えば全てお終いなのに」
NERV(ネルフ)スタッフ
「しかし、問題の先端部は、装甲複合体、第2層を通過。すでに、第3層まで侵入しています」
シゲル
「今日まで完成していた22層、全ての格納式装甲体を貫き、本部直上への到達予想時刻は、明朝、午前0時06分54秒、あと10時間14分後です」
マコト
「おまけに零号機は未調整のため実戦は不可能」
リツコ
「初号機も先の損傷で、当分は、まともに動けないわよ?」
ミサト
「状況は芳しくないわねぇ」
マヤ
「まさに八方ふさがりですね」
マコト
「白旗でもあげますか?」
ミサト
「そうね~。その前にちょっち、やっておきたいことがあるの。確か戦時研の極秘資料、諜報部にあったわよね?」
 

リツコ
「しかしまた、無茶な作戦を立てたものね、葛城作戦部長さん?」
ミサト
「無茶とはまた失礼ね、残り9時間で実現可能、おまけに最も確実なものよ?」
リツコ
「ヤシマ作戦。その名のごとく、日本全土から電力を接収し、戦自研が極秘に試作開発中の、大出力陽電子自走砲まで強制徴発。未完成のため自律調整できない部分はエヴァを使って精密狙撃させる。国連軍はいいとして、よく内務省の戦略自衛隊を説得できたわね」
ミサト
「ま、いろいろと貸しがあるのよ」
リツコ
「蛇の道は蛇ね」

 ヤシマとは?

ヤシマ作戦のヤシマ。

ずっと、平時と源氏が戦った源平の戦いの中の、「屋島の戦い」からとられているネーミングだと思っていました。

屋島の戦いといえば、平家物語では弓の名人「那須与一」の話が有名です。沖にいる平家の船にある扇を、浜辺から弓で射貫くという離れ業をやってのけた逸話から、使徒を遠くから狙い撃ちにする作戦なので、ヤシマ作戦と命名したものだと考えていました。

しかし、リツコの「ヤシマ作戦。その名のごとく、日本全土から…」
というくだりで、ヤシマは「屋島」ではなく「八洲」だということが分かりました。

八洲国とは多くの島がある国、つまり日本国を美しく表現した別称ともいえる名前です。

日本全土の協力のもと実施される作戦、だから八洲作戦ということなのでしょう。

節電すると急に昭和感が満載!? 

ヤシマ作戦の会議では、この作戦実行のための節電で電力を最小限にした状態で会議を進めています。

そのため電子パネル類も使用出来ず、急にアナログ満載の会議になります。それが、なんとも昭和感が漂うシーンになっています(笑)

板に毛筆で書かれた「戦術作戦部作戦局第一課」
そして、部屋が現在「会議中か 又は 空いているか」を知らせるスライドプレート、ガラスのドアを含め、壁には紙の資料がテープで所狭しと貼り付けられています。

テーブルはシャウカステン(発光ディスプレイ装置)とデジタル機器を融合したようなものになっています。
シャウカステンのデスクは、アニメーターには馴染みのあるテーブルですよね。

ただ単に、この映画のスポンサーなのかもしれませんが、ピザと缶コーヒー、そしてマッキーやサインペン・・・などなど、昭和を感じさせるアイテムが満載。
なるほど、昭和と現代の差は、デジタル化によるところが大きいのだということを、こんなにも分かりやすく感じさせるという、なんとも面白い演出になっています。

しかも、このシーンだけ、ミサトの鼻の下を妙に長く描くというのは、これも昭和を象徴する演出なのでしょうか?
鼻をピクピクさせてるし…

ヤシマ作戦概要と書かれた作戦要綱と思われる極秘資料には、関係各省庁や個人の印鑑が押されまくっています。

緊急事態だというのに作戦行動に移すまでに、稟議を通すだけで現場担当者は本当に大変なんだろうな~ということが、このほんの1秒程度しか映さないワンカットで分かるシーンになっています。

陽電子自走砲 

陽電子自走砲という武器は、もちろん架空の武器です。

アメリカのレーガン政権時代、大陸間弾道核ミサイル(長距離のため一度成層圏を抜けて飛来させる。つまり一度宇宙に出る)を宇宙衛星から狙撃させる通称「スターウォーズ計画」というものがありましたが、技術的に困難で開発費用も膨れ上がった上、ソ連のゴルバチョフ政権により冷戦が終結を迎えたために実現せずに消滅しています。

このスターウォーズ計画で迎撃に使用するものとして、検討されていたのが、この陽電子砲です。

陽電子砲は、実は医療の分野で実用化がされていて、がんの治療において「放射線治療」に変わるものとして陽子線治療や、重粒子線治療というものがあります。

これは、従来の放射線の様にがん細胞も叩くが正常な組織なども叩いてしまうというデメリットをなくし、ピンポイントでがん細胞をたたくという、まさにヤシマ作戦的な治療法として注目されています。
日本では、まだ陽子線治療、重粒子線の治療が出来る施設が、それほど多くはありませんが、今後、増えていくことでしょう。

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