新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン  加持の哀愁               (8.ゲンドウ達の帰還、社会科見学 )


この内容は完全にネタバレになります。
映画をまだ見ていないという方は注意願います。


前回は、加持の提案により海洋研究所での社会科見学、そして、そこで、みんなで昼食をとるシーンでした。

今回は、エヴァンゲリヲン 新劇場版:破の8回目、加持が提案した社会科見学の続き、そして、ゲンドウ達が月から地球へ帰るシーンになります。

前回分をご覧になっていない方は、是非、ご覧ください。

【前回】新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン  おふくろの味を知る!?               (7.加持の社会科見学 )

 ゲンドウ、冬月の月からの帰還

 セカンドインパクトの跡

冬月
「これが母なる大地とは、痛ましくて見ておれんよ」

ゲンドウ
「だがしかし、この惨状を願った者たちもいる。人さえ立ち入ることのできぬ、原罪の汚れなき浄化された世界だからな」

冬月
「私は人で汚れた、混沌とした世界を望むよ」

ゲンドウ
「カオスは人の印象に過ぎない。世界は全て調和と秩序で成り立っている」

冬月
「人の心が、世界を乱すか」

 またまた、ヤマトのオマージュ

月から帰る時に、宇宙船から地球を眺める冬月が、南極点付近に大きな穴を空けて、不可思議な色を発していて、海が赤くなっている状況を見て発した言葉
「これが母なる大地とは、痛ましくて見ておれんよ」

これは明らかに、宇宙戦艦ヤマトの第1話で冥王星回線で敗れて、ただ一隻のみ生き延びて帰ってきた旗艦の沖田館長が、遊星爆弾より真っ赤になった地球を眺めて言った言葉

「だめだ、今は防げない。我々には、あの遊星爆弾を防ぐ力は無い。あれが我々の母なる地球の姿だとはな…」

そして、第4話で、旅だったヤマトが小さくなる地球を振りかえった時に、徳川機関長が言うセリフ。

「痛ましくて見ておれん」

意図してかどうなのかは分かりませんので、オマージュではないのかもしれませんが、この冬月のセリフを聞けば、多くの宇宙戦艦ヤマトを見た世代、あるいはファンは反応するのではないでしょうか?

 世界は全て調和と秩序で成り立っている

多くの人が亡くなったセカンド・インパクト、それを望んだ人達もいるともいうなんとも物騒な会話です。
禁断の実を食べた原罪を持つ人間の心が、本来は調和と秩序で保たれている、この世界をかき乱し、混沌としたものにしてしまっているという、ちょっと現在の我々に向けられているとも言える辛辣しんらつな言葉です。

現在の環境問題などは、まさに人間がそのエゴで作り出した産物といっても過言ではありません。
地球温暖化、それに伴う様々異常気象は、まさにカオスと言えるかもしれません。
また、それが故に、温暖化などないという学者もいますが、まさに、人間の心がカオス(渾沌)を作り出しているといえるのではないでしょうか。

 社会科見学~加持の想い~

シンジ
「僕が産まれる前は、この海が青かったなんて、想像出来ません」
 
加持
「こうして人が生きていける環境だけでも、よくも復元出来たものさ」

シンジ
「でも、この潮風って、なんだか生臭い変な匂いがしますね?」

加持
「海の生物が腐った匂いだ。生きていた証なのさ。あの何も無い赤い水とは違う。本当の海の姿なんだよ。本来、この世界は広くて、いろんな生命に満ち満ちている。その事を君らに知っておいて欲しかったんだ」

シンジ
「なんか嬉しいです。ミサトさんも来れば良かったのに」

加持
「葛城は来ないよ、思い出すからな」

シンジ
「何をですか?」
 
加持
「セカンドインパクト」


加持
「葛城が、なぜネルフに入ったか聞いたかい?葛城の父親は、自分の研究、夢の中に生きる人だったそうだ。彼女はそんな父親を嫌ってた、憎んでさえいたと思う」

ミサト
「(苦手なのねお父さんが。私と同じね)」

シンジ
「僕と同じだ…」

加持
「だが、最後はその父親に助けられた。生き残るっていうのは、色んな意味を持つ。死んだ人の犠牲を受け止め、意思を受け継がなきゃいけない。それが一人だったら尚更だ。辛いのは君だけじゃない」

 有機物としての美しさ

人間が美しさを考えるとき、見た目の美しさやデザインなど、どこか無機質な美しさばかりを見てしまう傾向にあります。
だけど、加持がここで見せたかったのは、表層ではない本質的な美しさ、単純ではない複雑な形態を持った、システムとしての真の美しさを子供達であるシンジ達に伝えようとしています。

有機的な美しさを感じることが大事だと説いていて、それは逆に言えば、無機質な美しさは、どこかおかしいと感じる感覚・感性の大事さも同時に伝えています。
そして、そういうことをちゃんと子供達に伝えていくのは大人の役目だと加持は感じているのです。

普段、実態が無いような、表層のみを器用に立ち回るような仕事をさせられ、そしてあまりにチャラいキャラを演じているが、ここに加持の本質があるのでしょう。

なんとも加持の哀愁を感じる、そんなことが感じられるるシーンだと思います。

 セカンド・インパクト

15年前に起こった地球規模の大災害。

地球面に巨大な穴が開き、そのとき4体の光の巨人が観測されている。

光の巨人は、まるで天使のような羽と頭上には光の輪を持っていた(何とも言えない、あどけない顔をしている)
そして4本の槍。
幼い頃のミサトは、父親と共にその光景を目の当たりにしていた。
父親は、ミサトを脱出用のシェルターに非難させると、十字架のペンダントを彼女に託す。
(ミサトが常に肌身離さず身に着けている、あのペンダント)

その直後に父親は爆風に巻き込まれて帰らぬ人となってしまう。 

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【前回】新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン  おふくろの味を知る!? (7.加持の社会科見学 )

 






 

 

 

  

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