この内容は完全にネタバレになります。
映画をまだ見ていないという方は注意願います。
前回は、第8使徒の落下地点は、シンジがギリギリ駆け付け、そして、レイがコアを押さえ、アスカが倒すという、まさに三位一体の攻撃によって奇跡をなしとげるというシーンでした。
ミサトの指揮官としての成長、そして、ゲンドウのシンジへのねぎらいの言葉は、本当に意外でした。
今回は、エヴァンゲリヲン 新劇場版:破の11回目、アスカの心境の変化のシーンがメインとなります。
前回分をご覧になっていない方は、是非、ご覧ください。【前回】新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン 自分の力以上のもの (10.第8使徒落下点での攻防 )
ページコンテンツ(目次)
アスカの心境の変化
寝れないアスカ
アスカ
「ずっと、一人が当たり前なのに、孤独って気にならないはずなのに」
シンジ
「あ!?ち、ちょ…」
アスカ
「こっち向かないで」
シンジ
「あ、お、う、う、うん」
アスカ
「七光り、ちょっとだけいさせて」
シンジ
「あの、式波…さん?」
アスカ
「今日、どさくさにまぎれて名前呼んだでしょ? 特別にアスカでいいわよ。あたしもバカシンジって呼ぶから」
シンジ
「じゃあ、あの、アスカはどうしてエヴァに?」
アスカ
「愚問ねぇ、黙ってなさいよバカシンジ… 自分の為よ。エヴァに乗るのは。あんたはどうなのよ?」
シンジ
「よく、わかんない」
アスカ
「ふ~… あんたバカ?そうやって責任逃れしてるだけなんでしょ?」
シンジ
「父さんに褒めてほしいのかな?今日は、初めて褒めてくれたんだ。初めて褒められるのが嬉しいと思った。父さん、もう僕のこと認めてくれたのかな?ミサトさんの言ってた通りかもしれない」
アスカ
「あんたってホントにバカね」
「ずっと、一人が当たり前なのに、孤独って気にならないはずなのに」
シンジ
「あ!?ち、ちょ…」
アスカ
「こっち向かないで」
シンジ
「あ、お、う、う、うん」
アスカ
「七光り、ちょっとだけいさせて」
シンジ
「あの、式波…さん?」
アスカ
「今日、どさくさにまぎれて名前呼んだでしょ? 特別にアスカでいいわよ。あたしもバカシンジって呼ぶから」
シンジ
「じゃあ、あの、アスカはどうしてエヴァに?」
アスカ
「愚問ねぇ、黙ってなさいよバカシンジ… 自分の為よ。エヴァに乗るのは。あんたはどうなのよ?」
シンジ
「よく、わかんない」
アスカ
「ふ~… あんたバカ?そうやって責任逃れしてるだけなんでしょ?」
シンジ
「父さんに褒めてほしいのかな?今日は、初めて褒めてくれたんだ。初めて褒められるのが嬉しいと思った。父さん、もう僕のこと認めてくれたのかな?ミサトさんの言ってた通りかもしれない」
アスカ
「あんたってホントにバカね」
ちょっと複雑なアスカ…
アスカは心に幼児性を持ちながらも、孤独を克服し一人の自立した人間として大人と対等にやっているという自信があります。
「誰かに何かをしてもらう」という姿勢ではなく「私が何かをする」ということが彼女を行動を決めているといっていいでしょう。
彼女の言動にも、それははっきりと表れています。
「誰かに何かをしてもらう」という姿勢ではなく「私が何かをする」ということが彼女を行動を決めているといっていいでしょう。
彼女の言動にも、それははっきりと表れています。
今回のミッションでも「私一人で十分」と思って行動しようとしたところ、ミサトから共闘を求められ、そして、実際三人の力が無ければ成功しないという、自分の力を超えたところでの成功体験をしています。
人と協力しなければ達成できないことが、この世の中には(多く)あるということを知った瞬間でもあり、自分のみで達成する以上の素晴らしい成果が出せることへの驚きでもあったのだろうと想像します。
そして、そのことが、一人でいいという自分の殻(心の壁)を打ち破ることへもつながり、自分自身と他人との距離を新たに探りだす一歩でもあったのだと思います。
今日の戦いで、えこひいきだけでエヴァに乗っているだけではなく、レイにも実力があることを知ったアスカ、そして、シンジに対しても親の七光りだけでなく、あれだけのパフォーマンスを出しているシンジに、少し男としても頼もしくとらえたのでしょう。
呼び名も「ナナヒカリ」から「バカシンジ」に変えて、自分のことも名前(アスカ)で呼んでよいと伝えています。
プライドや悔しさもにじませつつ、でも、認めるべきところは認めるどころか、横にいさせてほしくなるほど頼るという、非常に複雑なアスカの心情が描かれたシーンです。
プライドや悔しさもにじませつつ、でも、認めるべきところは認めるどころか、横にいさせてほしくなるほど頼るという、非常に複雑なアスカの心情が描かれたシーンです。
単純なシンジ…
そんなアスカに対して、シンジがいまだに「お父さんに褒められたくて行動している」「ミサトさんの言っていたとおりかもしれない」といった回答に、ややがっかりもします。これはある意味で、自分のために自分でで考えて行動をするという、大人と対等にやってきているアスカにとっては当然行っていること、その段階に、シンジが全く立っておらず、尻尾を振る犬の様に周囲のことばかりを気にして、それが、行動の指針になっている、そんなことに対する「あんたってホントにバカね」というアスカの言葉になるようでしょう。
ウォークマンのオートリバースのシーンは、シンジが父ゲンドウの事を考えて、何度も同じことを自問自答しながら考えている様、その象徴として描かれているように思われます。
だから、父ゲンドウの事は考えず、アスカのことを考えている時にはオートリバースのシーンは映りません。
学校、昼休みのシーン
昼休み
トウジ
「さ~て~、メシやメシ~、学校最大の楽しみやからな~」
アスカ
「ええ~!?お弁当持ってきてないの~?」
シンジ
「今朝は宿題してて、作る時間なかったんだよ」
アスカ
「だからって、このあたしにお昼なしで過ごせって~の?あんたは!」
シンジ
「だから明日は、ちゃんと作るよ」
トウジ
「なんや?また夫婦喧嘩かいな~」
アスカ・シンジ
「違うわよ!」「違うよ!」
「さ~て~、メシやメシ~、学校最大の楽しみやからな~」
アスカ
「ええ~!?お弁当持ってきてないの~?」
シンジ
「今朝は宿題してて、作る時間なかったんだよ」
アスカ
「だからって、このあたしにお昼なしで過ごせって~の?あんたは!」
シンジ
「だから明日は、ちゃんと作るよ」
トウジ
「なんや?また夫婦喧嘩かいな~」
アスカ・シンジ
「違うわよ!」「違うよ!」
山口県ご当地牛乳(シモラク)
トウジがニコニコしながら、購買で牛乳と、焼きそばパン、ハンバーガー?を抱えているシーン。
購買で買った「シモラク牛乳」は、実在する山口県下関市の、下関酪農農業協同組合(現在は山口県酪農農業協同組合)の工場で生産。
愛称が下酪(シモラク)
愛称が下酪(シモラク)
三角パックの牛乳:テトラパックと呼ばれていて、1970年代頃までは主流であったが、1980年代に入り現在のブリックパックが登場すると、輸送、保管時の扱いやすさ等から廃れていったしろもの。
この三角形の形、今のブリックパックに比べて持ちにくさは否めませんが、机に置いたときに倒れることがないため、こぼす危険性が無かったのが特徴。
牛乳系の飲み物は、ちょっと垂れるだけで匂いが付くから、子供とかが飲むのにはよかったんですよね~。
この三角形の形、今のブリックパックに比べて持ちにくさは否めませんが、机に置いたときに倒れることがないため、こぼす危険性が無かったのが特徴。
牛乳系の飲み物は、ちょっと垂れるだけで匂いが付くから、子供とかが飲むのにはよかったんですよね~。
シンジを責めるアスカ
弁当を作ってこなかったシンジを責めるアスカ。
それを見て「また、夫婦喧嘩かいな~」とひやかすトウジとケンスケ。
二人して顔を赤らめながら「ちがうわよ!」「ちがうよ!」と完全にシンクロ。
共同生活によって、二人が徐々に打ち解けあってきていることがわかる。特に第8使徒の件の後は、アスカもシンジに依存しているからこその、弁当で責めていることが分かるシーン。
二人して顔を赤らめながら「ちがうわよ!」「ちがうよ!」と完全にシンクロ。
共同生活によって、二人が徐々に打ち解けあってきていることがわかる。特に第8使徒の件の後は、アスカもシンジに依存しているからこその、弁当で責めていることが分かるシーン。
【前回】新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン 自分の力以上のもの (10.第8使徒落下点での攻防 )

【次回】新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン レイの心の変化 (12.シンジの弁当~レイの感謝 )
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