新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン  レイの計画              (13.ゲンドウとの食事~ヴァチカン条約 )


この内容は完全にネタバレになります。
映画をまだ見ていないという方は注意願います。


前回は、シンジが自分を含めた4人分の弁当を手作りし、その弁当を通してそれぞれの性格や変化をみせるというシーンでした。
特に、シンジからお弁当を渡されて思わず感謝の言葉を口にするレイ、そんなレイの変化が期待されるような内容でした。

今回は、エヴァンゲリヲン 新劇場版:破の13回目、レイが行動をとりゲンドウを皆との食事に誘うという計画を実行に移すシーンがメインとなります。

前回分をご覧になっていない方は、是非、ご覧ください。

【前回】新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン    レイの心の変化            (12.シンジの弁当~レイの感謝 )

 レイの計画 ~皆で食事~

ゲンドウとの食事

レイ
「ありがとう、感謝の言葉、初めての言葉。あの人にも、言ったことなかったのに」

ヒカリ
「起立!礼!着席!」

先生
「ああ?綾波はまた休みか。ま、いい。それでは先日のテスト………」

シンジ
「(昨日、元気そうだったのにどうしたんだろう? …… ここでしか生きられない、 どういう事だ?)」

ゲンドウ
「レイ、食事にしよう」

レイ
「はい」

レイ
「碇司令」

ゲンドウ
「何だ?」

レイ
「食事って、楽しいですか?」

ゲンドウ
「ああ」

レイ
「誰かと一緒に食べるって、嬉しいですか?」

ゲンドウ
「ああ」

レイ
「料理って作ると喜ぶ、ですか?」

ゲンドウ
「ああ」

レイ
「碇司令、今度、碇君やみんなと食事、どうですか?」

ゲンドウ
「いや、その時間… 」

ユイ
(あなたシンジよ)

ゲンドウ 
「分かった、行こう」

 夜、レイの部屋

シンジの弁当箱が、キレイに洗われてキッチン台に敷かれた布の上に置かれているシーンが映ります。
洗われているのが、弁当箱とはし入れだけでなく、ソースを入れるランチャーム、更には、バラン、小分け用のお弁当カップまでもが洗って置かれています。

それらを捨ててよいものなのか分からないレイならでは、という感じですが、何といっても、それまでレイのシンクには洗い物が溜まっているというイメージでした。

いつも大怪我をしていて、洗い物が出来ないという事だったのかもしれませんが、何か自分にはあまり構わないという描き方がされていたようにも思えます。
それが、シンジからの好意に対して、強烈に何かがレイの中で揺り動かされているのを感じさせるシーンでもあります。

また、キレイに洗われているというのは、全てをキレイに食べ切ったということも暗に匂わせているようにも思えます。

ありがとう、感謝の言葉、初めての言葉

ゲンドウにも言った事がなく、初めてだったということ。
そして、その感謝の言葉がレイ自身を大きく変えているという象徴的なシーンです。

孤独な状態にある人は、感謝を忘れがち…という、庵野監督自身の体験からきているのかもしれません。

感謝をするという行為が、周囲を変えていくだけでなく、自分自身が大きく変わるということが伝わる興味深い場面です。

碇司令、今度、碇君やみんなと食事…

ゲンドウへの質問で以下の三点を確認できたレイ
・食事は楽しいもの
・誰かと一緒に食べるのは嬉しいこと
・料理は作ると喜ばれるもの

ここで、レイの中で食事会を開き、シンジ、ゲンドウだけでなく、ミサトやアスカなどを誘って、レイの手作りの料理を披露することを思いつく。

ゲンドウは、その提案を一瞬渋るが、レイの表情にユイが思い起こされシンジを想う母の姿が重なり、行くことを約束する。
それを受けて、微笑むレイ(これは序の最後で、シンジに教わった嬉しい時の微笑みと重なる)

皆が打ち解けて食事をとるという奇跡的なシーンへの期待。
しかし、逆に、このあたりから、後に起こるディストピアの雰囲気が感じられてしまう。

 ネルフ~シンクロテスト、ヴァチカン条約~

 使徒の来ないネルフの日常

アスカ
「あ~あ、退屈ね~、使徒が来ないとチェックばっか。まいっちんぐね」
 
ミサト
「い~んじゃないの~?使徒の来ない、穏やか〜な日々を願って私らは働いてんの、よっと」

リツコ
「昨日と同じ今日、今日と同じであろう明日。繰り返す日常を謳歌。むしろ感謝すべき事態ね」

マヤ
「チェック終了です。モニター感度良好」

リツコ
「お疲れ様。三人とも上がっていいわよ」


マコト
「僕が言うのもなんですけど、こうも損傷が激しいと作戦運用に支障が出てます。バチカン条約、破棄していいんじゃないすか?」

ミサト
「そうよね~。一国のエヴァ保有数を3体までに制限されると稼動機体の余裕ないもの」

マヤ
「今だって初号機優先での修復作業です。予備パーツも全て使ってやりくりしてますから、零号機の修復は目処も立たない状況です」

リツコ
「条約には、各国のエゴが絡んでいるもの。改正すらまず無理ね。おまけに5号機を失ったロシアとユーロが、アジアを巻き込んであれこれ主張してるみたいだし。政治が絡むと何かと面倒ね」

マヤ
「人類を守る前に、することが多すぎですよ!」

 まいっちんぐ!?

アスカが、テストばかりでぼやくシーンで、まさかの「まいっちんぐ」発言。

まいっちんぐマチ子先生という漫画・アニメ(1980年連載)からの引用。それにしても、なぜアスカのセリフなのか?
まだ、リツコやミサトという少し年齢が上の女性ならまだしも、このあたり「アスカは実は…」という雰囲気を少し出しているようにも思えます。

 ヴァチカン条約~エヴァの一国の保有制限~

ヴァチカン条約というのがあり、一国のエヴァ保有数は『3体』までと制限されていることが分かりました。

北極で4体のアダム? が、セカンドインパクトを引き起こしたため、エヴァであっても、一か所に4体そろうのは避けたのでしょうか?

エヴァは、使徒殲滅だけでなく、他国を脅かす強力な武器となるため、条約改正も国同士のエゴでできないという状態。

恐らく利権や経済的な理由も絡んでくるのだと思います。
政治が絡むと何も進まないというシンゴジラでもとりあげたテーマがここにも登場しています。

「人類を守る前に、することが多すぎですよ!」

地球温暖化の問題、食料問題 などなど…… 現実が、まさに、その通りですよね。
 

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【前回】新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン    レイの心の変化            (12.シンジの弁当~レイの感謝 )



  

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