新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン  マリとの対面             (14.マリの登場~加持の畑 )


この内容は完全にネタバレになります。
映画をまだ見ていないという方は注意願います。


前回は、ゲンドウとの食事を通して、レイが碇司令をシンジと、そして他のエヴァ関係者と一緒に食事会を企画するにいたる過程を描いたシーン。そして、使徒のいない平和なネルフの光景で、テストばかりで愚痴を言うアスカ、そして、暇をもてあますミサト、そして、ヴァチカン条約についての説明がされたシーンでした。

今回は、エヴァンゲリヲン 新劇場版:破の14回目、マリがいよいよシンジの前に登場します、が、その登場の仕方がなんともな感じです。

前回分をご覧になっていない方は、是非、ご覧ください。

【前回】新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン  レイの計画        (13.ゲンドウとの食事~ヴァチカン条約 )

 マリの登場、シンジとの対面

運命の女性は空から…!?

マリ
「どいてどいて~~!!」

シンジ
「うわ~~っ!」

マリ
「ててて…メガネ、メガネ」

シンジ 
「あの」

マリ
「ああ、ごめん。大丈夫?」

マリ
「はい、こちらマリ。 そう、風に流されちゃった。今どっかの学校みたい。 ええ?極秘入国しろって言ったじゃない!問題はそっちから話つけてよ!じゃあピックアップよろしく。じゃあ」

シンジ
「うあ」

マリ
「君、いい匂い。 L.C.L.の香りがする」

シンジ
「ええ!?」

マリ
「君、面白いね」

マリ
「じゃ、この事は他言無用で、ネルフのワンコ君」

 お約束の登場シーン、そして、空から…

新たな女性キャラがシンジとの対面。
パラシュートでの降下でシンジと激突、シンジはマリの胸にうずもれた状態、そしてメガネを探すシーン。
お約束のセクシーシーンです。

運命の女性は空からやってくる。

アスカの登場もまさに空からでしたが、今回は、空からシンジの所に降りてくるという、まさにジブリの「天空の城ラピュタ」でパズーの所に落ちてくるシータと同じ状況です。

このシーンだけで、ただのサブキャラではない感が強く漂っています。

 匂いは本質を表す

前にも書きましたが、匂いは本質を捉えています。
L.C.Lの匂いがするということで、エヴァのパイロットであることを言い当てていますが、ここでの本質はそこではありません。
ウォークマンを拾うとシンジに手渡しながら、シンジのことをネルフのワンコ君と言っています。

これは、ネルフに飼いならされている、もっと言えば父親に褒めてもらいたいシンジのこと自体が、まるで犬の様です。
ウォークマンを手放さないことも、まるで犬がお気に入りのおもちゃを手放さないのと一緒です。
そういったことを、全て匂いとして本質的に読み取ってしまう。まさに、女性の第六感的な能力の表現とも言えます。

 海洋生物の次は、植物。  加持の憂鬱

 大人はズルい!?

シンジ
「あれ?変だなぁ」

シンジ
「うわ!」

加持
「よ! どうだい?たまにはデートでも」

シンジ
「僕、男ですよ?」

加持
「ノープロブレム。愛に性別は関係ないさ」

シンジ
「あ~~!!」

加持
「冗談だよ…… ほれ!」


シンジ
「土の匂い」

加持
「もう、へたばったのかい? 給料分は働いてもらうぞ」

シンジ
「給料って、さっきの缶コーヒー? は~、デートって言ってたのに… 加持さんて、もっと真面目な人だと思ってました」

加持
「大人はさ、ズルいくらいがちょうどいいんだ」

シンジ
「これ確か、スイカですよね?」

加持
「ああ、かわいいだろ?俺の趣味さ。何かを作る何かを育てるってのはいいぞ。色んなことが見えるし、分かってくる。楽しいこととかな…」

シンジ
「ツラいこともでしょ」

加持
「ツラいのはキライかい?」

シンジ
「好きじゃないです」

加持
「楽しいこと、見つけたかい?」

シンジ
「 …… 」

加持
「それもいいさ。けど、辛いことを知ってる人間の方が、それだけ人に優しくできる。それは弱さとは違うからな…… 葛城は、好きかい?」

シンジ
「え?ミサトさん?いやあの、嫌いじゃないです」

加持
「葛城を守ってくれ。それは、オレにできない……キミにしかできないことだ……頼む」

 

 加持は、マルクス主義者?

社会科見学の海洋生物といい、この加持専用の農場といい、種の保存、地球の再生に対する意識が感じられるシーンです。
しかし、このシーンは純粋な労働の尊さを説いているとも言えます。
つまり、マルクス主義的な思想が垣間見えるシーンで、多種多様な人種だけでなく、あらゆる生命が共存する、マルクス主義を更に拡大しした思想が、加持の中にあるのかもしれません。

大人はさ、ズルいくらいがちょうどいいんだ

このセリフにいたっては、登場時からまるでチャラいキャラだった加持が、本領発揮ともいえる深い内容ではないかと思います。

このセリフの裏には、普段、諜報(スパイ)活動の様な事をしている加持が本心から好きでそれを行っているわけではないことが伺えます。

大人は、物事を好き嫌いで判断して選択するということは仕事の上では少ないでしょう。特に加持の様な、人がやりたがらない特殊な仕事、危険な仕事であればなおさらです。

子供は、物事の切り分け方が「好き」か「きらい」かで分けてしまいがちです。
それが分かっている加持は、子供であるシンジに対して、好きか嫌いかで問いかけをします。

しかし、たとえ子供であっても、エヴァには大人が乗ることはできず、シンジにしか出来ないことがあることが分かっていて、ネルフでミサトを助けるのは、エヴァの活躍、つまり、シンジたちしかいません。
エヴァに搭乗するということは、すでに大人と同等の道を歩んでいるということ。

従って、好き嫌いではない、自分がやらなければならいことなのかどうか?それを判断基準にしていく。

それを加持は、シンジに伝えようとしているシーンの様に思えます。


それにしても、『スイカ』って何かのメタファーなのでしょうか?



  

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