台風・サイクロン・ハリケーンの違い?まとめて簡単に!

台風 シーズンになると、毎週のように日本にやってきますよね。

日本列島を縦断することが多くなったように思うのは、気のせいでしょうか?(笑)
ニュースを見ると、日本だけでなく、世界で被害が出ています。

プリント

そんな台風ですが、「ハリケーン」と呼んだり、「サイクロン」と呼ばれたりもしますよね。

台風の英語って、Typhoon(タイフーン)なのに・・・・?

台風サイクロンハリケーン って、一体何が違うんでしょうか?

気になったので、調べて簡単にまとめてみました。


台風・サイクロン・ハリケーン 一覧表

以下の表に、違いについてまとめてみました。


台風 サイクロン ハリケーン
最大風速
秒速17.2m以上
34ノット以上)

 


秒速17.2m以上
34ノット以上)

 


秒速32.7m以上
64ノット以上)

 

場所


・北太平洋
(東経180度より西)
南シナ海


・南太平洋
インド洋


・北太平洋
(東経180度より東)
大西洋

 Tropical_cyclone_name_ja

台風か、サイクロンか、ハリケーンかは、その強力な熱帯低気圧が、どの場所にいるか?
で変わります。

単純に、場所だったんですね。

南太平洋で発生した、サイクロンが、そのまま北上して日本に近づけば、台風になり、北米に行けば、ハリケーンになるということですね。

ちなみに、もしも日本の風速20m/sの台風が、そのまま太平洋を東に渡り、東経180度の線を越えるとどうなるのか?

ハリケーンの基準(風速37.2m/s以上)には達さないので、ハリケーンではなく、トロピカル・ストームという呼び方がされます。

Typhoon_200418_SONGDA

それにしても、「タイフーン(Typhoon)」は、一体何なのでしょうか?

その答えは、WMOが定めた熱帯低気圧の分類にありました。

WMO とは、World Meteorological Organization の略で、「世界気象機関」です。
国際連合の気象の専門機関になります。

では、WMOが定めた、熱帯低気圧の分類表を見ていきましょう。


世界気象機関(WMO)熱帯低気圧の分類

トロピカル・
デプレッション
トロピカル・
ストーム
シビア・トロピカル・ストーム タイフーン
最大
風速

秒速
17.1m以下
33ノット以下)

 


秒速
17.2 ‐ 24.4m
34 ‐ 47ノット)

 


秒速
24.5 – 32.6m
48 – 63ノット)

 


秒速
32.7m以上
64ノット以上)

 

タイフーン(Typhoon)、出てきましたね!

トロピカル・デプレッションは、最大風速が、秒速17.1m以下なので、台風・サイクロン・ハリケーンのどれにも該当しません。

これは、「熱帯低気圧」です。

日本でなど、台風を採用している国々、そして、サイクロンを採用している国々では、トロピカル・デプレッション以外は、全て台風・サイクロンに入ります。

アメリカなど、ハリケーンを採用している国では、トロピカル・ストームと、シビア・トロピカル・ストームが、トロピカル・ストームです。
タイフーンは、そのままハリケーンになります。

タイフーンは、台風とイコールではなく、ハリケーンとイコールなんですね(笑)

最後に、おまけで語源についても、まとめてみました。


おまけ:語源について

それぞれの語源をまとめてみました。


  • 台風・タイフーン(Typhoon) : ギリシャ神話の最大・最強の怪物テュポン(Typhon)
    (これ以外にも、説がある)
  • サイクロン(Cyclone):  ギリシャ語のkyklon (暴風)
  • ハリケーン(Hurricane): マヤ神話の風・嵐・火の神ウラカン(Huracan)

テュポン(左)  と ウラカン(右) の画像


テュポン uracan

※ 画像をクリックすると拡大します


まとめ

トロピカル・
デプレッション
トロピカル・
ストーム
シビア・トロピカル・ストーム タイフーン
最大
風速

秒速
17.1m以下
33ノット以下)

 


秒速
17.2 ‐ 24.4m
34 ‐ 47ノット)

 


秒速
24.5 – 32.6m
48 – 63ノット)

 


秒速
32.7m以上
64ノット以上)

 

      台風
サイクロン
トロピカルストーム ハリケーン

 Tropical_cyclone_name_ja


  •  台風            : 北太平洋(西)
  • サイクロン : 南太平洋・インド洋
  • ハリケーン: 北太平洋(東)・大西洋


あとがき

似ている言葉で、その使い分けが、よく分からない言葉って結構ありますよね。

調べていくと、結構その違いが、あいまいだったりするものもあります。084160

今回の場合は、珍しくしっかりと定義がされていました。

やはり、気象はきちんと定義をしておかないと、色々問題を引き起こしかねないからなんでしょうね。

Typhoonの語源といわれる、テュポンですが、ギリシャ神話の中で、最強の怪物です。

大神ゼウスも、全く歯が立たずやられてしまい、その他の神々も、動物に化けてエジプトまで逃げてしまいます。

台風は、自然災害の中でも、最も被害を出すといわれています。
また、台風が来る前の気圧の変化を、動物は察知して隠れるそうです。

まさに、テュポンですよね(笑)

  

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