コーヒーを飲む楽しみの一つが、自分でコーヒーを入れる(淹れる)ことです。 そんなコーヒーの入れ方に、色々な種類があります。
エスプレッソを入れるには、エスプレッソマシンやマキネッタといった機材が必要になります。
しかし、普通のコーヒーの入れ方(淹れ方)の種類で、主なものとしては、次の4種類があります。
- ペーパードリップ
- ネルドリップ
- サイフォン
- フレンチプレス
でも、そもそも入れ方(淹れ方)で味が変わるの??
そんな疑問もありますよね(笑)
たしかに、コーヒーだけを出されて「これが何で入れたか?」と聞かれて答えることはできないでしょう。
しかし、同じ豆を違う入れ方で飲むと、微妙に香りや味が変わるんです。
そして、この微妙な違いを一度知ってしまうと「こだわり」になるのが珈琲の魅力です。
人によっては、上述した4種類の器具を全て持っていて、その違いを楽しむという人もいるくらいです(笑)
さて、今回は、そんなコーヒーの入れ方の種類の中で「透過式」と呼ばれるものについて、ご紹介したいと思います。
コーヒー入れ方の種類一覧
コーヒーの入れ方(淹れ方)の種類で、透過式と呼ばれるものを以下に並べてみました。
ペーパードリップ | |
特徴
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金属フィルタードリップ | |
特徴
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ネルドリップ | |
特徴
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基本的には、この3種類です。
しかし、ペーパードリップだけでもメーカーによって様々な種類があります。
また、金属フィルタードリップもいくつかの種類があります。
まずは、ペーパードリップから見て行きましょう。
ペーパードリップ
ペーパーフィルターには、メーカーによって種類が異なり、それぞれの特徴があります。
入れ方については、基本的に次の3点は共通する注意点です。
- コーヒーを受けるポットや、ドリッパーは温めておく
- ペーパーフィルターにコーヒーの挽いた粉を入れたら、平らにならす
- 注湯時に、フィルターに直接お湯を注がないように注意
カリタ(Kalita) 国産のメーカー |
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特徴 | ドリッパー ●台形 ●3つ穴 ●リブ有り 3つ穴は、近年三角形に配置しているものが出され 初心者でも扱いやすくなっている。 フィルター 折り目のあるウェーブフィルターを出している。 ドリッパーの底が少し凹んでいるため、コーヒーに 注湯する時にへばりついて穴をふさぐことが無い。 また、ドリッパーにリブという溝が切られていない 代わりに、フィルターがウェーブ形状となっている ので、空気の通り道が作られている。 初心者から、プロまで幅広く愛されている。 |
入れ方 |
目安:120cc/杯 に対し豆10g ① ② ③ ④ |
メリタ(Melitta) |
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特徴 |
ドリッパー 入れるコーヒーの量に関係なく、2回の注湯で入れられるように作られている。 より香りを楽しむためのアロマ用という、少し穴の位置が上についているタイプもある。
フィルターに種類があり、三層構造にしてよりアロマ(香り)を楽しむための専用フィルターを出している。 2回の注湯だけで入れることができるので、やることがシンプル。 |
入れ方 |
目安:120cc/杯 に対し豆8g ① ② ③ |
HARIO(ハリオ) |
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特徴 |
ドリッパー スパイラル状にリブ(溝)がある為、フィルターがドリッパーに接する面が少ない。 フィルター ネルドリップに近いので、注湯するお湯の量によってテイストが大きく変わる。 注湯が早い場合: 注湯が遅い場合: |
入れ方 |
目安:120cc/杯 に対し豆12g ① 中央付近からお湯を広がらせるイメージ。 この段階では、あくまで蒸らしの為なので、ゆっくり粉全体にお湯を含ませるイメージで。 ② ③ ◆3湯目 |
KONO(コーノ) 国産のメーカー |
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特徴 |
ドリッパー リブ(溝)がドリッパーの下側にのみある為、上に浮いたアクなどはフィルターに吸着させる構造。 少し大きめの一つ穴が特徴 フィルター お湯を溜め込まないように、穴が大きいので、注湯には注意が必要。 アクなどの雑味は浮かせて、旨味だけを抽出する工夫がされている。 最初は、点滴の様に注湯していくので蒸らしの時間はとらず、注湯量は調節するが、基本的に1湯で入れる。
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入れ方 |
目安:240cc/2杯 に対し豆24g ドリッパーが1杯で入れるように設計されていない。 ① お湯がコーヒー粉の下側にまで達する程度までいったら、中央に出来た白い泡を潰さないように、徐々に中央から周りにお湯を細く注いでいく ② ③ |
金属フィルタードリップ
金属フィルターにも、いくつかの種類があります。
- 台形
- 円錐形
台形のフィルターは、スリット(網目)も次の2つがあります。
- 縦長スリット
- 杉綾模様スリット
台形の、縦長スリット 及び 杉綾模様スリットの目の粗いものは、お湯の抜けが早いので注湯の量を少なめにする必要がある。
台形の、目の細かいもの、または、円錐形は、ボディのしっかりとしたテイストに仕上がる。
また、中深煎り、深煎りの焙煎の豆に特徴のオイルも、ペーパーやネルといった素材ではないので吸着されることなく、抽出される。
豆本来の味が楽しめるが、入れ方によっては雑味も入り込むので一長一短。
コーヒーの入れ方(淹れ方)
コーヒーの入れ方の種類は、次の方法がおススメ
- 円錐形の場合は、ペーパードリップのKONO(コーノ)と同じ方法
- 台形の場合は、Kalita(カリタ)と同じ方法
ネルドリップ
ネルドリップは家庭で扱うのは、正直言って面倒です。
毎日、コーヒーを入れて飲むという人以外は、おススメ出来ません。
私もネルドリップにしていましたが、手がかかりすぎるので、今は諦めて金属フィルターです(笑)
使用上での注意点として次の2点があります。
使用しない日であっても、毎日水は交換する。
また、できれば衛生上、毎日使用する前に煮沸することが、おススメ。
コーヒーの入れ方(淹れ方)
コーヒーの入れ方(淹れ方)は次の方法で
- ネルの水気をタオル・ペーパータオルなどでとる
- ペーパードリップのHARIOの方法と同じ
KONOの様な入れ方でもよい。 ネルは自由度が高いので、入れ方はある意味で自由。
自分の好みの入れ方を探してみるのもいいと思います。
ただし、ある程度、経験が無いとうまく入れることができないドリップの方法なので、保存や煮沸なども含め、基本的に毎日入れる(淹れる)ことが出来る人にしかおススメできません。
コーヒーに関するその他の情報
コーヒー(珈琲)に関する、その他の情報が、色々あります。
おヒマな時にでも、是非ご覧ください。
コーヒー(珈琲)に関するミニ知識・効能や誤解など(目次)
まとめ
ペーパードリップ |
特徴 スッキリとしたテイスト ・Kalita :台形3つ穴、ウェーブフィルターが特徴、初心者からプロまで幅広く使用される |
金属フィルタードリップ |
特徴
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ネルドリップ |
特徴
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あとがき
コーヒーは、こだわりだすと生豆で買ってきて、自分で焙煎したり、コーヒーミルもカッターの方式にこだわったりと、キリがない部分もあります。
しかし、そんな中、他は譲っても、これだけは絶対にゆずれないこだわりは、まさに、コーヒーの入れ方(淹れ方)です。
多くある種類から、自分のこだわりの入れ方を見つけるのは、本当に楽しいですよね。
そして、コーヒーはテイストを味わうだけでなく、香りも楽しむものです。
コーヒーを入れる(淹れる)時は挽いた豆の香り(フレグランス)から、お湯を注いで抽出したコーヒーの香り(アロマ)の2種類の香りが楽しめるんです。
つまり、すでにコーヒーを味わう一環なんですよね。
入れ方(淹れ方)には、是非、こだわってコーヒーを思いっきり楽しみましょう!
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