「 断捨離 」(だんしゃり) 数年前から、本屋さんやテレビなどで
よくみかける言葉ですよね。
断る・捨てる・離れる の3つの言葉を組み合わせた「断捨離」
ダンシャリって、なんか印象に残る言葉ですよね(笑)
本を見てると、どれも、最初に方に、部屋のものを整理・整頓しましょう
と書かれています。
「ん? これって片付けのノウハウ本?」
と思ったら、単なる片づけの本ではありませんでした・・・・
そんな、断捨離(だんしゃり) の意味について、見ていきましょう。
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断捨離(だんしゃり)とは
結論から言います・・・
「 こだわりすぎない 」
これが、断捨離のテーマともいえるものです。
でも、これだけじゃ・・・何が何だか?? ですよね(笑)
少し詳しく見ていきましょう。
断捨離(だんしゃり)というスタイル
断捨離 という、ネーミングは、やましたひでこさんという方が作った造語で
片付けに関する著書の中で、使われたのが最初です。
断捨離では、まず、部屋や身の回りの不用品の選定・片付け から入ります。
そして、モノの整理整頓だけでなく、心の片付け も行っていくというものです。
目指すところは、自分のこだわりや考えを、見つめ直して、本当に大事なものに
気づいていく。
そんな感じの、流れになっています。
片付けブーム
断捨離は、「片付け」という、身近なところから、始められるので人気が出ました。
ちなみに、断捨離を実践する人達を「ダンシャリアン」と呼ぶそうですよ(笑)
これだけ人気が出た背景には、次の2点があると思います。
- やることがシンプル
- 効果をすぐに感じられる
現代は、大量消費社会、そして情報社会
仕事やプライベートでも、モノや情報があふれかえっています。
そして、そのモノや情報が、気づかないうちにストレスになっています。
断捨離では、まず、これを整理するところから入るので、ストレスが軽減して
すっきり感を、得ることができます。
この、効果をすぐに感じられる というのが人気の秘密でしょうね。
ダイエットにありがちですが、効果を感じられないと続きませんよね(笑)
心を自由に、そして豊かに・・・
しかし、この断捨離(だんしゃり)、単なる「お片づけ」ノウハウ本ではなことは
すでに言いましたよね。
断捨離(だんしゃり)は、言葉としては新しく造られたものですが、
その背景にある考え方は、仏教からのものです。
というのも、断捨離を造ったやましたさんは、ヨガ道場に入門し、そこで
- 断行
- 捨行
- 離行
という、ヨガ(仏教)の教えを知り、これをヒントに、提唱したのが断捨離です。
断捨離は、誰にでも分かる文章で書かれていて、やることもシンプルです。
しかし、そこから求めるものは、すごく深いんです。
だから、片付けをしてすっきり! で終わりではなく・・・
自分を見つめ直し、いらないこだわりは捨てる。
そうすることで、心も自由になり、自分が好きになる。
こうして自分も周りも、豊かな人生を送る。
それが、断捨離の目指すところです。
断捨離(だんしゃり)のルーツは仏教
少し、そのルーツである仏教の教えについても、触れておきましょう。
断捨離(だんしゃり)
- 断つ
- 捨てる
- 離れる
一体、何を 「断つ」「捨てる」「離れる」のでしょうか?
仏教では、人間が苦しむ原因のことを、「 煩悩 」(ぼんのう)と言います。
煩悩は、全部で108個 あります。
この煩悩を、断捨離するのが仏教の修行です。
煩悩を断つ、煩悩を捨てる そして、煩悩から離れて、悟りの境地へ・・・
といった感じです。
やっかいな執着
煩悩の中でも、「 執着 」から解き放たれるのは容易ではありません。
執着、言葉を変えると 「 物事への強い こだわり 」 のことです。
普通に生活していたら、こだわり だらけです・・・
お気に入りのボールペンとか、好きなブランドなどは、もちろんです。
「 鼻のかみ方 」 や 「 手の洗い方 」などにも、こだわりは出ます。
こだわりは、最初は小さなものかもしれませんが、気がつくと大きくなっています。
普段、何気なく行っていることでも、人からやり方を変える様に言われたり
たとえ等価であっても、モノを交換するのがイヤだったりします。
それはすでに、こだわりが大きくなり、執着になっているからです。
こだわりを断捨離する
「断捨離」を、煩悩ではなく、「こだわり」に置き換えてみましょう。
- こだわりを、断つ
- こだわりを、捨てる
- こだわりから、離れる
これが出来たら、この世の苦しみからは、解放されそうです・・・(笑)
でも、お坊さんですら、なかなか出来ることではありません。
ましては、普通に生活している、一般人ではムリですよね!?
仏教のエッセンスだけ取り入れる
「 執着(こだわり)を無くす 」ということは、ムリなので、そのエッセンスだけを取り入れたのが断捨離です。
執着を完全に無くし、悟りを開いた人間にはなれないまでも
自分の 「行き過ぎたこだわり」に、気づくことが出来る。
気づくことで、自分の考え方、こだわり そのものが変わっていく。
それが、断捨離を通して、感じられます。
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まとめ
断捨離(だんしゃり)について、まとめました。
断捨離とは・・・
「 ものごとに、こだわりすぎないこと 」
- 自分の執着心に気づくこと
- モノを片付けることで、心の整理をすること
断捨離をする事で・・・
「 ものごとにとらわれない自由な心で、豊かに生きる 」
- いきすぎたこだわりに気づき、変わる
- 自分の本心に気づく、自分が好きになる
- 自分だけでなく、周囲も幸せになる
断捨離のルーツは・・・
「 執着 を無くすための修行 」
おまけ・・・あとがきにかえて
断捨離の実践方法については、やましたひでこさんをはじめ良い本
があるので、そちらを参照してください。
ここでは、おまけとして、一般の断捨離の本にはのっていない
私のとっておきの方法をお知らせします。
こだわりを生むのは、自分を客観視できず、常に主観的な視点で見てしまい
考えてしまうからです。
最近の脳の研究により、この客観視が脳のある部分を鍛えることで
効果的に利用できることがわかっています。
客観視をつける
お坊さんが、座禅をすることで、背内側前頭前野が鍛えられることが
分かっています。
ここが鍛えられるとどうなるか?
客観視をすることができるようになります。
つまり、外から自分を冷静に眺めることができるんです。
背内側前頭前野の鍛え方
これはテレビで紹介されていた方法です。
寝る前、布団の中で行います、道具も何もいりません。
- 吐く息を長くして、ゆっくり深呼吸をします
- 3回くらい実施したら、そのまま呼吸は深くゆったりと続けます
- 眼をつぶって、川をイメージします。
- 川のサラサラと流れる音もイメージして下さい。
- もしも、何かそこに思い浮かんだものが出てきたら、
それを葉に包んで川に流して下さい。 - また、静かな川に戻りサラサラという川の音を感じます。
- 何か出てきたら、同じように葉につつみ、川に流します。
これを、続けていくというものです。
最初のうちは、すぐ気がかりなことや、余計なことを考えるので
それが、目の前の川の画面上に現れます。
それを葉にくるんで、流している間も、常に川のサラサラという音は
ありありとイメージしていて下さい。
とても、簡単ですが有効です、是非試してみてください。
コメント
断捨離とは今まで考えたことがないのでまた自分自身の生い立ちや生きてきたことの心の中に余裕がなく初めて知りました自分自身が本当の心から関わってきたことの深き肉体的に病弱でなにひとつできなかった断捨離の意味の情報を知りたいので沢山情報を教えて頂きたく宜しくお願い致します
ありがとうございます。
返信が遅くなりました。
断捨離(だんしゃり)という言葉そのものは、山下英子さんという方が著書にして、登録商標になっているようですね。
山下さんの著書 新・かたづけ術「断捨離」 をご覧になることをおススメします。