サンタクロース
あなたは子供の頃、サンタクロースを信じていましたか?
12月24日のクリスマスイブに、赤鼻のトナカイのソリで世界中の子供たちにプレゼントを配って飛び回る白ひげのおじいさん。
世界で最も愛されているヒーローといっても過言じゃないでしょう。
さて、そんなサンタクロースが今どこにいるか。
それを追跡しているある国の国家機関があるのをご存知ですか?
それが、NORAD (ノーラッド)という機関です。
毎年、12月24日なると、このNORADが追跡した、サンタクロースの飛行経路をWeb上にアップしています。
PCから、そしてスマホのアプリから、このサンタクロースの追跡情報を見て楽しんでいる人達も多いんだとか・・
今回は、サンタクロースの追跡サイト NORAD Tracks Santa (ノーラッド・トラックス・サンタ)についてとりあげたいと思います。
サンタクロース追跡サイトNORAD Traks Santa
NORAD の提供しているサンタ追跡の Webサイトは以下のURLです。
NORADが出している、オフィシャル動画がこちらです。
NORADっていったい・・・
さて、2本目の動画を見て「ん??」と思った方もいると思います。
そうなんです、実は、このNORAD というのは、アメリカ・コロラド州にある、北アメリカ航空宇宙防衛司令部。
ここは、アメリカ軍とカナダ軍が、共同で核ミサイルや戦略爆撃機などを監視して危険を回避するための防衛施設なんです。
なんで、軍事施設がサンタの追跡サイトを!?
そこには、こんな話があったんです。
NORAD Tracks Santa
当時は、アメリカ・ソ連の冷戦時代まっただ中、基地内には緊張が走りました。
「こちらは、ハリー・シャウブ大佐です」
電話に出た大佐に、相手からの返事が無い・・・
「もしもし、こちらはハリー・シャウブ大佐ですが」
2回目の回答に、おどおどしたした声で
「あなたは、サンタクロースじゃないの?」
なんと、電話の相手は少女だった。
軍の施設の司令長官のホットラインに、なぜ、子供が電話がかかるのか?
驚いたシャウブ大佐は、最初こそ、厳しい口調で問いただしたが、それが大手スーパーのシアーズ(Sears)が子供向けに開設したサンタクロース・ホットラインにかけようとして間違ってかけてきたことを知る。
そうなんです、間違い電話だったんです。
しかし、その後の対応がすごいんですよ。 シャウブ大佐は、相手がサンタクロースのことを知りたくて電話をしてきた子供だと分かると、突然、サンタクロースのふりを装って対応したんだそうです。
しかも、間違い電話の原因は、この少女ではなくスーパーのシアーズが、サンタクロース・ホットライン用の宣伝広告に載せていた電話番号が間違っていたためでした。
そのため、この少女以外からも、頻繁に子供から司令長官のホットラインに電話がかかりますが、シャウブ大佐は子供には罪はないとして、かかってきた電話には全て対応したとのこと。
「今、レーダーで調べているが、どうやらサンタが北極から南に向かった形跡があるので追跡中なんだ」
そう答えていたため、子供たちからはここに電話すれば今、サンタさんがどこにイルカがわかると話題に、それが伝統となってクリスマスの恒例行事となったんだそうです。
現在では、この追跡プロジェクトに、Googleやマイクロソフトがパートナーとなって参加し、Google EarthやBing Mapsなどの地図サービスを使った現在位置確認のサービスなどを提供しています。
NORAD Tracks Santaアプリ
このNORAD Tracks Santaは、上述したWebサイト以外にも、アプリで楽しむ事ができます。
まとめ
サンタ追跡サイト NORAD Tracks Santa
NORAD Tracks Santaアプリでも楽しめる
NORAD Tracks Santa(ノーラッドサンタ追跡)の歴史
- 少女からの一本の間違い電話がきっかけ
- 大手スーパーの企画サンタクロースホットラインの宣伝広告に掲載した電話番号が、間違ってCONAD(NORADの前身)の司令長官のホットラインになっていたことによる
- 子供たちの夢を壊さないように、サンタの現在位置を伝えレーダーで追跡中・・・と答えたのがクリスマス恒例の伝統となった
あとがき
子供の夢を壊さない為に、始めたサービスが、世界中の子供だけでなく大人も楽しませているんですね。
それにしても、あの冷戦の時代に、司令長官だったハリー・シャウブ大佐の機転はすごいですね。
そして、それが伝統として残っていくところにアメリカらしさを感じます。
それにしても、最初に電話をした少女、サンタが大佐(カーネル)だったことに、びっくりしたでしょうね(笑)
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