クリスマスツリー
クリスマスの華やかさの演出はなんといっても、クリスマスツリーですよね。
ツリーへのオーナメントの飾り付けも、子供にとっては楽しみの一つ。
そんな家庭用のクリスマスツリーといえば、フェイク、いわゆる人工のツリーが定番でしたが、ここ数年、本物の天然木を使ってクリスマス飾りをする人が増えているようです。
フェイクツリーも、本物も値段は、そんなに変わらないとか。
IKEAで毎年、実質0円のモミの木のツリー販売をやって話題になったりと、最近、本物志向の方が増えているんですね。
でも、本物のクリスマスツリーって、いったいどんな種類の木が使われているんでしょうか?
今回は、そんなクリスマスツリーの木の種類について、見ていきたいと思います。
クリスマスツリーに使われる木の種類
クリスマスツリーといえば、まず思い浮かぶのが・・・
モミの木ですよね。
しかし、モミの木といっても、実際には色んな種類があります。
クリスマスツリーに使われているモミの木の種類には、これだけあるんです。
- シルバーモミ(Silver Fir)
- ノールマンモミ(Nordmann Fir)
- ノーブルモミ(Norble Fir)
- ダグラスモミ(Douglas Fir)
- バルサムモミ(Balsam Fir)
- フレイザーモミ(Fraser Fir)
- グランドモミ(Grand Fir)
- グアテマラモミ(Guatemalan Fir)
- レッドモミ(Red Fir)
日本人には以外に聞こえますが、モミの木以外に松もよく使われるようです。
- スコットランド松(Scots Pine)
- ストーン松(Stone Pine)
- スイス松(Swiss Pine)
- ジェフリー松(Jeffrey Pine)
- ピニヨン松(Pinyon Pine)
- ノーフォークアイランド松(Norfolk Island Pine)
もちろん、松といっても盆栽の様な、いかにも和風な松ではありません(笑)
更に、モミや松以外にも、トウヒという種類の木があります。
実は、ノルウェートウヒ(Norway Spauce 別名ドイツトウヒ)は、安価な為、現在では最も流通しているクリスマスツリーなんだそうです。
クリスマスツリーで使う幼木では、モミと区別がつかないんだとか。
さて、クリスマスツリーに使われる樹木には、主に、これらモミ、松、そしてトウヒと3種類ですが、これらには、共通点があります。
それが何か分かりますか?
クリスマスツリーで使われる樹
答えは・・・
常緑針葉樹
針葉樹には、常緑性と落葉性があり、常緑性は、その名の通り長い期間緑を保ち、落葉樹の様に冬になると葉が落ちてしまうということがありません。
クリスマスは、キリストの生誕(降誕)を祝うお祭り・・・
クリスマスツリーにも何か宗教的な意味合いがあるのかというと、色んな説があってはっきりとはしていないようです。
しかし、一説では、アダムとイヴに登場する知恵の樹(りんごの木)の象徴として使われているというもの。
本物のりんごの木を用意するのは大変だし、冬には葉も落としてしまうために、冬でも緑の葉を残す常緑針葉樹が自然と選ばれていったというもの。
クリスマスツリーに飾るオーナメントには、丸いボールの形をしたものがありますが、あれは元々は、アダムとイブが食べてしまった禁断の実(りんご)を象徴しているんだそうです。
クリスマスツリーに、そんな意味があるとは驚きました。
そういえば、アメリカではクリスマスによくアップルパイを食べると聞きましたが、そういう事だったんですね。
さて、クリスマスツリーを天然木を使って飾るとなると、どうしても気になるのが、環境問題です。
IKEAやホームセンターなどで、毎年この時期になると、大量のモミの木が並べられていますが、これらは、クリスマスツリーの飾り用なので根がありません。
つまり伐採されている樹木なんです。
毎年、こんなに大量の樹木が伐採されて大丈夫なのか、以前から気になっていたのですが・・・
今回、それについても調べてみましたが、結論から言うと、森林破壊にはなっていないことが分かりました。
これで、気をとがめることなく、天然木のクリスマスツリーを楽しめますね(笑)
最後に、それについてご紹介します。
森林破壊
調べてみたところ、 クリスマスツリーに使われているのは、常緑針葉樹の幼木。
これらは、農家により専用の畑でクリスマスツリー用として育てられたものなんだそうです。
それなりの大きさに育ったら刈り取って出荷、といった感じで作物と同じ感じ。
森林の樹齢○○年といった大木を伐採してしまうわけではないので、森林破壊、環境問題にはならないんだそうです。
それよりは、アメリカなどでは、クリスマスが終わった後に、大量のゴミとなることが問題だとか・・・
最近では、ツリーを他のゴミとは別に回収をして、木材チップにして再利用するという事を進めている企業や自治体も増えているとのこと。
日本でも、IKEAなどは、きちんと回収して再利用をしているようです。
IKEAのクリスマスツリー
日本でも、IKEAなどは大量に天然木のクリスマスツリーを売り出していますが、IKEAではクリスマスツリーの購入者に、ツリー購入証明書というのを渡しています。
この購入証明書が、そのままIKEAで使えるクーポン券となっていて、その金額がツリーの購入代金と同額なので、実質0円のクリスマスツリーと呼ばれ話題になっています。
しかし、ここで注目したいのは、IKEAでは販売したクリスマスツリーの回収も行っていて、年明けに10日間程期間を設けて回収を受け付けているとのこと。
その時に、先ほどのツリー購入証明書が証明となるので必要。
回収受付の期間なども、証明書に記載されています。
つまり、ツリーを購入したお客さんは、新年になってツリーを返却にIKEAに来店し、そして無料のクーポンを使ってお買い物も楽しめます。
IKEAでは、環境問題も考えていて回収したツリーは、木材チップ化して全て再利用しているとのこと。
IKEAとしては、新年早々、お客さんに来店してもらうという戦略も兼ねているんでしょうが、
こういうことをしっかりと取り組んでくれていると、安心して購入することが出来ますよね。
まとめ
木の種類
モミ(樅)
- シルバーモミ(Silver Fir)
- ノールマンモミ(Nordmann Fir)
- ノーブルモミ(Norble Fir)
- ダグラスモミ(Douglas Fir)
- バルサムモミ(Balsam Fir)
- フレイザーモミ(Fraser Fir)
- グランドモミ(Grand Fir)
- グアテマラモミ(Guatemalan Fir)
- レッドモミ(Red Fir)
マツ(松)
- スコットランドマツ(Scots Pine)
- ストーンマツ(Stone Pine)
- スイスマツ(Swiss Pine)
- ジェフリーマツ(Jeffrey Pine)
- ピニヨンマツ(Pinyon Pine)
- ノーフォークアイランドマツ(Norfolk Island Pine)
ノルウェートウヒ
(Norway Spauce 別名ドイツトウヒ)
安価な為、最近は非常に多く出回っている
環境問題
- クリスマスツリーは、農家により栽培されている幼木が使われるため、森林伐採などは行われていない
- クリスマスの後に出るツリーのゴミの問題があるが、最近ではIKEAなど回収、リサイクルをする店や企業も増えている
あとがき
我が家でも、毎年、小さなツリーが登場します。
そして、その小さなツリーに、これまた小さなオーナメントを飾っています(笑)
フェイクツリーなので、クリスマスが終わると片付け、また次の年に登場します。
大きいクリスマスツリーが欲しかったんですが、やはり収納事情を考えれば、仕方ないなぁ~と思っていたんですよね。
ましてや天然の木のツリーなんて、育てる場所もないし、はじめから選択肢にも入っていませんでした。
しかし、今回天然のモミの木のツリーに心が動いています。
やはり一度は、天然のモミの木にオーナメントを飾ってみたいですね。
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