イースター(Easter)
日本語では復活祭、あまり日本では、なじみの無いお祭りですよね。
実は、このイースター、キリスト教では最も重要なお祭りなんです。
キリスト教最大のお祭りというと、イエス・キリストの生誕祭でもあるクリスマスだと思ってしまいますが、実は、イースター(復活祭)の方が重要なんだそうです。
クリスマスは、別にクリスチャンでなくても、学校や幼稚園でも年中行事として入っているし、ホームパーティをやったりする家庭も多いと思います。
でも、イースターは?
さすがに、キリスト教系の幼稚園や学校でなければ、まず年中行事になっているところは無いでしょう。
しかし、アメリカやイギリスなどでは、ハロウィンやクリスマスほどの、盛り上がりはありませんが、それでも、イースター・バニーといううさぎや、イースター・エッグというたまごを街のあちらこちらで見かけます。
今回は、そんなイースターの意味について、せまってみたいと思います。
イースターとは?
イースターや復活祭という名前は聞いたことあるけど、いったい何のお祭りなのか?
そんな方も多いのではないかと思います。
イースターは、キリスト教においては生誕際のクリスマスより大事なもの。
復活祭の名にもあるとおり、これはイエス・キリストが復活したことを祝うものです。
イエス・キリストは、レオナルド・ダヴィンチの名画にもある最後の晩餐の後に、役人につかまります。
そして、罪人としてゴルゴダの丘で、十字架にかかり命を落とします。
ところが、3日後、イエス・キリストは復活をするんです。
このイエスの復活を祝ったのが、復活祭、イースターです。
復活祭は、決まった日付ではなく、年によって日が変わります。
ローマのカトリックや、プロテスタントでは、3月22日~4月25日の間の日曜日となっています。
これは、もともとこのイースターが、太陰暦で、3/21の当日、又はそれ以降に満月となった日次のの日曜日と決めたためです。
ちなみに、2015年以降のイースターの今後10年の日付は次の様になっています。
2015 | 4月5日 |
2016 | 3月27日 |
2017 | 4月16日 |
2018 | 4月1日 |
2019 | 4月21日 |
2020 | 4月12日 |
2021 | 4月4日 |
2022 | 4月17日 |
2023 | 4月9日 |
2024 | 3月31日 |
こうやって見ると、たしかに、毎年がばらばらですね(笑)
日本でも、クリスマスやハロウィンなどは定着しましたが、イースターが、年中行事として定着しにくいのは、日が決まっていないという事にあるのかもしれません。
ちなみに、上記に挙げたイースターの日付は、西方教会という、ローマカトリックや、プロテスタントのもの。
ギリシャ正教など、東方教会では、イースターの日付が少し違ってきます。
それでは、続いて気になる、イースター・バーニー(うさぎ)やイースター・エッグ(たまご)について見ていきましょう。
イースター・バニー(うさぎ)
さて、イースター・バニー(うさぎ)についてです。
イースター・バニーは、イースター・ラビットとも呼ばれている、うさぎをモデルとしたキャラクターです。
うさぎは、もともとキリスト教においては、よく使われるモチーフです。
うさぎが、多くの子供を持つことから、古代から豊穣のシンボルとしてモチーフにされています。
また、イエス・キリストの母でもある聖母マリアの象徴でもありました。
イエス・キリストが復活した際に、最初に会った動物がウサギだったという言い伝えもあるようで、そんなことから、イースターのシンボルとして、うさぎが登場するようになったようです。
ウサギのキャラクターは多いですよね。
ピーターラビットに、バックスバニーなど。
でも、そのさきがけとも言えるのが、このイースター・バニー(イースター・ラビット)なんです。
イースターになると、必ず、うさぎの形をしたチョコレートに出会います(笑)
また、このイースター・バニーは、サンタクロースと同じようなキャラクターになっていて、復活祭の前日の夜に、子供にプレゼントの入ったかごを届けるという話もあります。
かごの中のプレゼントに、必ず添えられているのが、イースター・エッグ(たまご)なんだとか。
イースターエッグ(たまご)
イースター・エッグ
毎年、イースターになると子供たちが、カラフルに卵に色をつけて塗っていくのは、アメリカなどでは恒例の年中行事の一つです。
また、街の中を見てみると、うさぎ同様、卵型のチョコレートがあって、その包み紙をカラフルにしてイースター・エッグに見立てているものも多く売られています。
それと、アメリカ人が大好きな、ジェリービーンズを卵にしているお菓子も出回ります(笑)
このイースター・エッグには、カラを破って、そこから生まれて出てくる、つまり復活するイエス・キリストの象徴としての意味があります。
イースター、日本ではあまりなじみがなくても、海外の人にとっては重要な祭典、きちんと相手の文化を理解して接するということは、大事なことですよね。
まとめ
イースター
- キリストの復活を祝うキリスト教最大の祭典
- イースターは、固定日ではなく月齢に左右される
- 西方教会では、3月22日~4月25日の間の日曜日
イースター・バニー&イースター・エッグ
- うさぎは古代より豊穣の象徴
- うさぎは、聖母マリアの象徴でもあり、教会でよく使われるモチーフの一つ
- キリストが復活後最初に会った動物がうさぎという伝承
- たまごは、これから生まれる=復活の象徴
- カラフルに装飾をする
- うさぎも、たまごも、イースターの時期、チョコレートが出回る
まとめ
うさぎのキャラクターといえば、日本でも因幡の白うさぎがいます。
因幡の白うさぎも、もともとは日本神話の中の話の一つ。
また、月にうさぎが住んでいるなんていうのも、ありますよね。
お稲荷さんで有名な、きつねも、ねずみを退治してくれて作物がよく実ることから、神様の使いだということで崇められるようになったとか、うさぎも豊穣の象徴にある通り、それに近い感覚が、洋の東西関係なくあったんでしょうね。
うさぎやたまごをテーマに、色々掘り下げて調べていくと、面白そうですよね。
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