ギリシャ神話には、様々な 英雄が登場しますが、誰か一人といったら、やはり・・・
「ヘラクレス」 でしょう!
英雄としては他を圧倒していると思います、映画の題材としても、よく取り上げられています。
ギリシャ神話を知らない人でも、ヘラクレスは知っているという人も少なくないでしょう。
ヘラクレスといえば、「ヘラクレスの12の功業」が有名です。
12の難業 や12の試練という言い方もしているようです。
今回は、そんなギリシャ神話の英雄「ヘラクレス」について、とりあげたいと思います。
尚、これは、連載しています「ギリシャ神話シリーズ」の5話目となります。
他の話は、末尾のリンクから「ギリシャ神話シリーズの目次」に飛びますので、そちらからどうぞ。
[adsense1]
ヘラに嫌われる ヘラクレス(ヘラの栄光)
ギリシャ神話の英雄ヘラクレス、どんな神々の子供かというと・・・
実は、ヘラクレスは神ではなく、デミゴット(半神半人) なんです。
父は、あの大神ゼウス、そして母は人間のアルクメネです。
生まれた時の名前は、ヘラクレスではなく 「アルケイデス」でした。
ゼウスの妻である女神ヘラは、アルケイデスの誕生をおもしろく思わず、いろいろと 災いを振りまく事になります。
最初は、生まれてすぐの頃です。
女神ヘラは、2匹のヘビを、アルケイデスの揺りかごに向かわせます。
しかし、この時は、アルケイデスが片手に一匹ずつつかんで、退治してしまいます。
赤ちゃんの頃から怪力だったんですね(笑)
成長と共に、アルケイデスは、さらに人間離れした超人的な強さを発揮していくのですが・・・
女神ヘラが、度々、アルケイデスの正気を失わせたため、暴れて問題を起こすこととなります。
アルケイデスは、その肉体的な強さとはうらはらに、度々正気を失う自身に悩むようになります。
アポロンの神託(しんたく)
「度々正気を失うのは、何かの罰ではないのか?」
と考えたアルケイデスは、アポロンの神殿に行き 神託 (神のお告げ)を受けます。
神託の結果は、次の様なものでした・・・
名前も、アルケイデスから、ヘラクレス(ヘラの栄光)に変えるがよい
こうして、ヘラクレスが誕生することになります。
それにしても、アポロン、ヘラの嫌がらせだって知ってるのなら、助けてくれればいいのに・・・(笑)
エウリュステウスというのは、ヘラクレスのお兄さんにあたる人です。
ミュケナイを訪れてきたヘラクレスをエウリュステウスは歓迎しません。
というのも・・・
「 自分の地位を追われるのでは?」 と、ヘラクレスを恐れたためです。
その為、使命は、怪物退治や絶対に出来ないような無理難題ばかりになります。
これが アポロンの言う「彼が与える使命」です。
そして、「 ヘラクレスの12の功業 」に話しが続いていきます。
ヘラクレスの12の功業、ヘラクレスのクライマックスです。
さっそく、見てみましょう。
ヘラクレス の 試練 ( 12 の 功業 )
以下の一覧表が、ヘラクレスの試練についてまとめたものです。
※ 画像をクリックすると拡大します。
この12の功業は、その受けた指令をどうやってこなしていくのか?
いろんなタイプの怪物などが出てきて、とても、ハラハラドキドキの面白い物語です。
しかも、ヘラクレスは単に力だけでなく、知恵も使うし、人望も厚いことがわかります。
でも、ヘラの嫌がらせをやめさせるという意味では、まったく意味がなかったんです(泣)
ヘラが、ヘラクレスに対する嫌がらせを止めたのは、12の功業を成し遂げたためではなく、 ゼウスに知られ、その怒りをかったためです(笑)
英雄の死、そして オリンポス神へ・・・
無敵の英雄ヘラクレスにも、最後の時がきます。
妻のデイアネイラが、ヘラクレスの肌着にネッソスというケンタウルス族の血を塗りこみました。
これは、ネッソスが死に際に、自分の血を肌着につければ、それを着たヘラクレスは、他の女性には目をくれない というのを信じたからです。
ところが、これはネッソスの策略で、その血は猛毒で、ヘラクレスは命を落とすことになります。
ヘラクレスは、人間なので、本来は冥界ハデスの元に行くことになるのですが・・・
女神アテナの迎いでゼウスの元へ行き、 オリンポスの神々の仲間入り をすることになります。
ヘラクレスの類まれな力、そして地上での数々の功業をゼウスが認め、 このまま死なせるのは惜しいと、天上に呼んだのです。
そういう意味では、12の功業は意味が、ありましたね(笑)
[adsense1]
ヘラクレスに関するもの
ヘラクレスの柱
ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸の隔てる、ジブラルタル海峡の両端(ヨーロッパ側とアフリカ側) にそそり立つ岩山。
ヘラクレスが海を通すために、割ったという話と、積み上げてつくったという話がある。
ヘラクレスオオカブト
世界最大のカブトムシ
アトラスオオカブトという名前のカブトムシも、同じくギリシャ神話のアトラスから名前をとっている。
ヘラクレスの血(ワイン)
ギリシャのネメア産の赤ワイン、ヘラクレス生誕の地として知られているネメア(ネメアのライオンも同じ)
ヘラクレスの血という名前で世界的にも有名なワイン
ハーキュリーズ
ギリシャ語のヘラクレスの英語名(Hercules) この名前を持つ製品
- イギリスの戦艦 及び 空母
- C-130 ロッキード社の輸送機
- ブリストル社の航空機の星型エンジン
名探偵エルキュール・ポワロ
イギリスの作家アガサ・クリスティの作品に登場する名探偵。
ベルギー人の彼の名前はエルキュール・ポワロ。エルキュール(Hercule 仏語)は、ヘラクレスを意味します。
ヘラクレスの12の功業にちなんだ、ポワロの短編集もあります。
あとがき
ここでは、ヘラクレスの12の功業 を主題としてとりあげましたが
本当は、それにまつわるエピソードがおもしろんですよね。
長くなりすぎるので、そこまでは書けませんでしたが、是非、ご紹介したいですね。
ヘラクレスは一回で終わるには、少し大きすぎる題材なので、エピソードをまとめた
続編を書こうと思います。
ぜひ、楽しみにしていてくださいね(笑)
ギリシャ神話シリーズの目次へ
ギリシャ神話シリーズの目次はこちらより
⇒ ギリシャ神話シリーズの目次
コメント