今日は「 筍 」(たけのこ)と 「 竹 」 について書いてみようと思います。
竹冠に旬と書いて、筍(たけのこ)ですから、正に旬を代表した食べ物といっていいのかと思います。
私の奥さんの祖父母の家が農家なのですが、裏に風除けとして竹林があり、そこに 何種類かの竹が植えてあります。
たけのこの旬は竹次第?
毎年、たけのこ堀りを楽しみにしているのですが、タケノコの旬っていつだと思いますか?
3月中旬から4月位だと思いますよね。
私もそう思っていました。
間違いではないんですが、それは「孟宗竹」(もうそうちく)という種類のタケノコの旬なんです。
真竹(まだけ)や 淡竹(はちく)などの種類があって、これらの旬はもう少し遅く5月から6月くらいなんです。
だから、祖父母の家での、たけのこ掘りは 年に2回あるんですね(笑)
淡竹(はちく)
一般的に食されているタケノコは、孟宗竹(もうそうちく)ですが、個人的には、淡竹(はちく)が一番好きですね。 天ぷらにして塩を軽くふって食べると甘くて美味しいです。
淡竹のタケノコは、抜きたてて時間があまり経っていなければ、あく抜きせずにそのまま食べれるんです。
ちなみに、この淡竹(はちく)という種類の竹がある事を最初聞いた時、「はちくの勢い」ってこの淡竹からきているのかと思って大恥をかきました… あれは、破竹の勢いですよね・・・(笑)
意外と大変 たけのこ狩り
たけのこ堀りってやったことありますか?
これ結構、職人技なんですよ。
最初、タケノコの姿がそのまま地上に出ているものを抜くのかと思っていたら、違うんです。
足袋(たび)で地面を踏んで、まだ地上に出ていない、たけのこの先端を探すんです(笑)
たけのこの先端に足が触れると、少し釘を踏んだような感触があります(痛いわけではありません)
落ち葉や土をかき分けていくと、お目当てのタケノコが姿を見せます。
なんか、いも堀りに近い感じですよね。
結構、これが重労働・・・(笑)
たけのこ堀りの動画がありましたのでご紹介します。この方はすごいですね~手際がいいです。
竹の種類 (全てが食べれるわけではない)
全ての種類の竹のタケノコを取るのかというと、食べれない種類もあって、まったく手を付けないものもあります。 そういうのはある程度大きくなってから伐採するんだそうです。
切り取った竹を使って、昔は竹かごを編んだりした時代もあったようですが、今は七夕飾りがいいところ・・・だとか(笑)
そういえば、この家の七夕飾りは、とても立派。
歴史のある家だけに、今まで見た事もないような飾りがされていて、とても勉強になりました。
その話しは、また別の機会に・・・
たけのこの栄養素(身体にいいの?)
あまり栄養価の高い食品では無いようですが・・・
特筆すべきところとしては、「食物繊維」と「カリウム」でしょうか。
食物繊維が豊富なので、大腸がんなどに効果があるようですね。
カリウムは身体に溜まった余計な水を排出する作用があるので、ダイエットに良いかもしれません。
ただし、可食部100gあたりのカリウム含有量は以下の通りとなっています
(文部科学省 食品成分表2010より)
- たけのこ(生) : 520mg
- たけのこゆで : 470mg
- たけのこ水煮 : 77mg
たけのこ水煮とは、スーパーで売っているタケノコの水煮など、既に加工がされているものの事です。
たけのこ生、またはゆでたものと比較するとカリウムの値がまるで違いますね。これではカリウムの摂取は期待できません
やはり加工品ではなく、旬に頂くのが良いようです。
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