アメリカ感謝祭の料理といえば七面鳥!でもどうして?

119366感謝祭
日本だと、この言葉から想像するのはテレビの番組だったり、デパートのセールかもしれません(笑)

しかし、アメリカやカナダでは、感謝祭はThanksgivind Day(サンクスギビング デイ)と呼ばれる祝日です。
アメリカ人、そしてカナダ人にとって感謝祭は特別な日なんです。

アメリカでは11月の第4木曜日、この日が感謝祭(サンクスギビング デイ)です。
(カナダでは10月の第2木曜日)

欧米人にとっては、クリスマスは非常に大事な日で、クリスチャンではなくても家族が集う大事な祝日というのは広く知られていると思いますが、実は家族が集う祝日としては、クリスマスより感謝祭の方が大事にされている地域も多いんです。

家族がそろって七面鳥(Turkey ターキー)を食べる、そしてアメフトを見て、翌日の金曜日には家族総出で買い物に出かける。

そんな家庭が非常に多いんですよね。
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今回は、そんなアメリカの感謝祭、特に料理にスポットを当ててみたいと思います。


ページコンテンツ(目次)

感謝祭と七面鳥

104689アメリカで感謝祭の料理と言えば・・・
七面鳥(ターキー)料理です。

ターキーは、ハムやベーコンにもされているのですが、感謝祭で食べるターキーは、丸焼き風のスタイルが基本。
097040 どんな料理なのか? 少し詳しく解説しましょう。


感謝祭の七面鳥料理

お肉屋さんから内蔵等を取り除いた、七面鳥のお肉を買ってきます。
スーパーなどに行くと、冷凍されたものもたくさんあります。

この時期、どこでも簡単に七面鳥を買うことが出来るんです。

さて、このお肉にスタッフィング(Stuffing)という詰め物をしていくのですが、ここは各家庭で少し違ってきます。

具材から、しっかりと作る家庭もあれば、レトルトや缶詰などがあるので、それを入れるだけの家庭もあります。

スタッフィングというのは、乾燥したパンに、シーズニング(ハーブ入りの塩コショウ)を足したものです。
玉ねぎや、セロリを炒めたものを混ぜ、お好みでローズマリーやタイムなどのハーブを香りづけで足します。

後は、お肉の表面にバターを塗ってオーブンでこんがりとロースト!
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そして、焼き上がったら・・・

これも定番です!グレービーソースや、クランベリーソースを用意して、茹でた野菜やマッシュポテトを添えて出来上がり。

料理といっても、ターキー用のグレービーソースや、クランベリーソースも缶詰やレトルトがあるし、野菜やマッシュも全て冷凍食品があるので、スーパーに行って買い揃えてしまえば、簡単にできてしまいます(笑)

日本では、七面鳥ってクリスマスに少し見かけるくらいで、それもすでに焼かれていたりすので、あまり生や冷凍のお肉で七面鳥を買うということはないですよね?

七面鳥料理を、お母さんが作るという家庭は、日本では聞いたことがありません。

239838しかし、アメリカでは、感謝祭となると七面鳥一色です。

ターキーの代わりに、ローストビーフやチキンを料理して食べる家庭もあるようですが、ほとんどの家庭で七面鳥料理を食べます。

それにしても、何故、感謝祭には、七面鳥(ターキー)なのか?

少し、ここで感謝祭の由来について触れておきましょう。

アメリカ大統領による、七面鳥に関するおかしな儀式(?)についても紹介します(笑)


感謝祭の由来

感謝祭は、アメリカに植民地を持つイギリスからの移住者(ピルグリム・ファーザーズ)が行った、収穫を祝った行事が起源と言われています。

このピルグリム・ファーザーズは、キリスト教のプロテスタントの清教徒(ピューリタン)で、イギリスの国教会と別れた分離派と呼ばれる人達が、信仰の自由を求めてアメリカに移住してきました。
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キリスト教徒によるお祝いですから、当初は、かなり宗教色の強いものだったようです。

今でも、教会などでは感謝祭は宗教的な儀式としてとり行われていますが、一般的には、クリスマス同様、あまり宗教的な意味合いは強くありません。
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アメリカでは、年に一度、この感謝祭だけは家族全員が会うという風にしている家族も多いんです。

日本でいうと、お正月かお盆休みといった感じですね。


七面鳥を食べる理由

このイギリスから移住してきた、ピルグリム・ファーザーズの人達ですが、実は移住した1620年は寒波が厳しく、冬を越せず多くの人達が亡くなっています。
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この厳しい時、原住民だったインディアンのワンパノアグ族が、食料を分け与えてくれた為に多くのピルグリム・ファーザーズが助かりました。

そして、その食料の中に、七面鳥があったことから感謝祭には、七面鳥を食べる習慣になったという説があります。

アメリカ大陸の中央から東海岸にかけては、実は、七面鳥の生息域で、たくさんの七面鳥がとれたようです。

さて、そんなアメリカの感謝祭の七面鳥ですが、感謝祭の朝には必ず現職大統領によるおもしろい儀式があるんです。


七面鳥の恩赦(おんしゃ)

感謝祭は、別名 Turkey Day(七面鳥の日)と呼ばれるほどで、大量の七面鳥が市場で出ます。

つまり大量の七面鳥が食用となるのですが、現職大統領が、その中から二羽の七面鳥に恩赦(おんしゃ)を与えて助けるという行事(Turkey Pardon ターキーバードゥン)が毎年、感謝祭の日の朝に行われます。



President Bush pardons the Thanksgiving turkey in the Rose Garden.
President Bush pardons the Thanksgiving turkey in the Rose Garden(2007).

アメリカでは必ずテレビで中継されますが、最近は日本でもニュースに取り上げられたりするので、ご覧になった方もいるかもしれません。

この行事(Turkey Pardon)の起源は、あのジョン.F.ケネディー大統領で、感謝祭に、大統領宛に贈られてきた生きた七面鳥をケネディ大統領が食べなかったことが、その始まりと言われています。

ジョーク好きのアメリカ人らしい行事ですよね(笑)


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Check アメリカ感謝祭の料理

allowrd_r1 感謝祭(Thanksgiving Day サンクスギビングデイ)


  • アメリカ:11月の第4木曜日
  • カナダ:10月の第2木曜日

allowrd_or1 七面鳥の料理


  • 基本は丸焼き
  • 七面鳥(ターキー)の中に、スタッフィングというパンの詰め物と一緒に炒めた玉ねぎ、セロリなどを入れる
  • バターを表面に塗ってオーブンでロースト
  • クレービーソースと、クランベリーソース、野菜の付け合せを用意

allowrd_b1 感謝祭(Thanksgiving day)の起源


  • イギリスからの移住したピルグリム・ファーザーズ(プロテスタントの清教徒)による収穫への感謝
  • 当初は、キリスト教色の強い行事だったと考えられている
  • 現在は、家族が集って共に食事をするという行事になっている

allowrd_g1 七面鳥(Turkey Pardon)の恩赦


  • 現職大統領によって、感謝祭の朝に二羽の七面鳥が恩赦され食用とされずに助けられる

あとがき

七面鳥(ターキー)は個人的にはけっこう好きですね。
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日本では、ほとんど見かけませんが、アメリカやカナダなどではパン屋さんに入ってサンドイッチによくターキーがあります。

チキンよりは脂肪分が少なく、さっぱりとした味わいです。
ささみだどちょっと味が物足りない感じですけど、七面鳥はしっかりとお肉に味があって美味しいですね。

アメリカで一緒にサンドイッチ屋に行っても決してターキーを頼まない友人がいるんですが・・・
その理由が、感謝祭で大量の七面鳥料理を作って、残ったお肉は数日間必ずサンドイッチとして朝ごはんやお昼ごはんになるんだそうです。

日本で言うとおせち料理に飽きるといった感じでなんでしょうかね・・・(笑)

  

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