新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン マリ、レイの戦い              (23.野獣モード!?)


この内容は完全にネタバレになります。
映画をまだ見ていないという方は注意願います。


前回は、シンジがミサトの家を出たタイミングで使徒が来襲。使徒を殲滅すべくマリが2号機に乗って出撃、ミサト達も慌てて対応に追われるというシーンでした。

今回は、いよいよ出撃した2号機のマリが使徒と闘い、そしてレイも零号機で戦うというシーンになります。

前回分をご覧になっていない方は、是非、ご覧ください。

【前回】新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン 家を出るシンジ、使徒出現 (22.それぞれの出撃)

使徒との戦い

エヴァ2号機 マリの戦い

マリ
「いい匂い~他人の匂いのするエヴァも悪くない、第5次防衛線を早くも突破、速攻で片づけないと本部がパーじゃん」

「う、う~… A.T.フィールドが強すぎる、こっからじゃ埒があかないじゃん、よ、ほ、は、これで行くか〜 にゃ!」

「おりゃ~~~~! ゼロ距離ならば!!」

「え!?  」

いって、て、て、て、う…うう、 やば!!」

「にゃろ〜、なんてやつ~」

 A.T.フィールドが強すぎる

銃も効かない、そして、銃剣も効かない、さらにはゼロ距離から放った攻撃も瞬時にA.T.フィールドでブロック。
全く成すすべがありません。
さらには、そのA.T.フィールドが守りの防御だけでなく、そのままA.T.フィールドで相手を連続的に突き飛ばすという攻撃にも使えるパターン、全く、どうにもならない相手です。

それにしても、マリの猫語が気になってしょうがないですよね(笑)

 起動しない初号機、2号機ビーストモード

「ダミーシステム、接続完了」

リツコ
「コンタクト、スタート」

マヤ
「はい!」

リツコ
「どうしたの!?」

マヤ 
「コアユニット、ダミーを拒絶、ダメです!エヴァ初号機、起動しません!」

冬月
「ダミーを受け付けないとは」

ゲンドウ
「冬月、少し頼む」

マリ
「よっこいしょ、このままじゃ勝てないな~… よし!試してみっか! ヒトを捨てたエヴァの力、見せてもらうわ、モード反転、裏コード、ザ・ビースト!」

「我慢してよ、エヴァ2号機、 私も、我慢する」

マコト
「エヴァに、こんな機能が」

マヤ
「リミッター外されていきます、全て規格外です!プラグ内モニター不能、ですが」

リツコ
「恐らくプラグ深度はマイナス値、汚染区域突入もいとわないとわね」

マヤ
「ダメです、危険すぎます!」

マリ 
「身を… 捨ててこそ… 浮かぶ瀬も… あれ!」

「ぬぁーっ!おらぁー!!」
「うぅ、う、う… うあ~~~~!!」

ミサト
「エヴァの獣化第2形態。ヒトを捨て闘争に特化させても勝てない、これが私たちの限界なの?」

 起動しないダミーシステム

肝心な時に、初号機がダミーシステムで起動しない状況。
マリがモニターしている、モニターには、ダミープラグのエントリーシーケンスは成功しているのに、コマンドを受け付けず失敗(Fail)となっていることが分かります。

シンジが乗っている時には起動するが、シンジ無しでは起動しないということなのでしょう。

 野獣モード(裏コード :ザ・ビースト)

ちょっと英語の話となりますが、ビースト(Beast)という言葉は、スポーツ選手が何か超人的な技を見せた時に誉め言葉として使われます。
つまり、野獣ではなく超人といった感じです。

しかし、このエヴァでは、本当に野獣… しかも、冠詞Theがついているので、特定の野獣(その野獣といった感じ)。

特定の野獣とは何なのか?

エヴァは女性の象徴として描かれていることは、以前に書きましたが、その女性という性の中には野獣的な気質が入っているということとして暗に描かれているようにも思えます。

女性を怒らせると怖いとよく言いますが、庵野監督に女性の中の野獣性的な何かを感じて、こういう表現がとられているのかもしれません。
エヴァだけでなく、マリの顔までもが、野獣的な表情に変化していくあたりが、それを印象付けている気がします。

 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ

マリが吐くこの言葉、これは出典が諸説ありますが、仮名草子という説が有力です。

もののふやたけ心の一筋に… という上の句に続き
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ と下の句に、この言葉が入ります。

この句の意味は…
武士が勇猛心を奮い立たせ、捨て身になってかかれば、成せることもある。

つまり、何を捨てるのかと言えば、エヴァ2号機は、使徒に対し野獣になって捨て身の攻撃をしかける… という意味での捨てるかと思いきや、最後のリツコのセリフから、違うことが分かります。

人の姿(エヴァの姿)を捨てて野獣と化しての攻撃、そういう意味で、身を捨ててこそ…とマリは言っているようです。

 レイ(零号機)の戦い

ミサト
「零号機!?ライフルも持たずに!」

リツコ
「まさか!」

ミサト
「レイ!やめなさい!レイ!」

レイ
「A.T.フィールド、全開! 碇君が、もう、エヴァに乗らなくてもいいようにする!だから……  う…」

ミサト
「エヴァ単機では、あのA.T.フィールドを破れない!」

マリ
「2号機、最後の、仕事よ!あと、いちま~い~~~!」

レイ
「逃げて!2号機の人!」

マリ
「は…!……!?」

レイ
「ありがとう」

マコト
「零号機は?」
 

 零号機レイ 捨て身の攻撃

人を捨てて戦うマリでしたが、レイは捨て身の攻撃をしかけます。
そして、レイの戦う理由が、シンジが戦わなくてもいいようにするため…という、この「破」前半で描いてきたレイの心情の変化が、アスカが使徒に浸食されてしまうというディストピア的な展開を迎えても、ちゃんと活き続けているという希望の光的なものとして描かれています。

そして、ギリギリのところで最後は2号機を突き飛ばして爆発に巻き込まれないようにするという優しさを見せ、そしてキラーワード「ありがとう」というセリフをちゃんと入れています。

最初は、ありがとうというセリフをあえて言う事で、心境の変化が促されたレイですが、その後、ありがとうという言葉を使い続けて、言葉そのものに心がこもり、重みの様なものが感じられるまでになっています。

しかも、それを、これみよがしにレイの顔と一緒に映すのではなく、マリが2号機で、それを聞くという形で流すところが流石の一言です。戦いのシーンに流されてしまいがちですが、ちょっとグッとくるシーンになっています。

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【前回】新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン 家を出るシンジ、使徒出現  (22.それぞれの出撃)

 

 

 

 




 





 

 

 

  

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