新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン エヴァ3号機(第9使徒)              (19.戦わないシンジ )


この内容は完全にネタバレになります。
映画をまだ見ていないという方は注意願います。


前回は、松代ベースでエヴァ3号機の起動実験開始、心を開くアスカ、そんなほんわかとしたムードを一気に突き落とすような、3号機の暴走、実はエヴァではなく使徒だったという流れ。

今回は、このエヴァ3号機の暴走により、レイの食事会が中止され、ゲンドウの指揮のもと、シンジが初号機で、アスカの乗る使徒(エヴァ3号機)と対峙するシーンとなります。

前回分をご覧になっていない方は、是非、ご覧ください。

【前回】新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン  使徒エヴァ3号機の暴走   (18.幸せモードからのディストピア )

 新たな使徒(エヴァ3号機) の出現

食事会の中止

シンジ
「え?… 松代で爆発事故?」

 連絡を受けるシンジとゲンドウ

食事会に向かっていたシンジは、携帯で松代ベースで爆発事故が起きたことを聞く。
また、そのちょうどシンジの後ろに迫っていたゲンドウの車が、同じく連絡を受けてUターンををしています。

シンジは、お呼ばれに対してのお礼の品らしき袋を持っています。
さすが、このあたりはシンジらしいですよね。
さりげないシーンですが、シンジの手に持つ紙袋越しに、慌てて戻るゲンドウの車を映すカメラアングルは、さすがといった感じです。

 連絡を受けるレイ

ゲンドウのお付きと思われる、黒服の二人組がレイの部屋を訪ねるシーンが映っています。
セリフは何もありませんが、松代ベースでの事故、食事会にはゲンドウは来れない旨の連絡を入れたのでしょう。

何気ないシーンですが、実は、ここはすごく面白いシーンに仕上がっていると思います。
ゲンドウからすれば、3号機暴走使徒化の連絡を電話で受け、慌ててネルフ本部に帰っています。
レイへの連絡も、電話一本で済む話しですが、自分が行けない代わりに部下に直接訪問させています。

そもそも、3号機の起動実験という重大な事が行われる時に、ネルフを離れることをいとわなかったといゲンドウに驚きです。
日を改めてもよいものを、レイの指定する日にこだわったゲンドウの姿が浮かび上がるシーンになっています。

それにしても、鍋から噴きこぼれる泡が尋常じゃありません。
どんだけアクを出す料理何でしょう…(笑)
お茶碗が並べてあるということは、ご飯に合うおかず、家庭料理なのでしょうね。

それにしても、茶碗が4つ並べてあるのが意味深です。
シンジ、ゲンドウ、そして レイ自身のもの…
アスカ、ミサト、リツコは来れないのは分かっているので、あと一つは一体誰のものだったのでしょうか?

加持? それとも…?  なんとも想像をかきたてられます。

 エヴァ初号機 シンジの出動 ゲンドウの指示

冬月
「被害状況は?」

シゲル
「不明です、仮設ケージが爆心地の模様。地上管理施設の倒壊を確認」

冬月 
「救助および第3部隊を直ちに派遣。戦自が介入する前に全て処理しろ」

シゲル
「了解」

マコト
「事故現場南西に未確認移動物体を発見。パターンオレンジ。使徒とは確認できません」

ゲンドウ
「第一種戦闘配置」

冬月
「碇」

ゲンドウ
「総員、第一種戦闘配置だ。修復中の零号機は待機、初号機はダミープラグに換装後、直ちに出撃させろ」

シンジ
「あの、ミサトさんやアスカ達は… 」

シゲル
「現在全力を挙げて救出作業中だ、心配ない」

シンジ
「でも他のエヴァも、ミサトさんもいなくて、僕一人じゃどうしようもないですよ」

マコト
「作戦系統に問題は無い、今は碇司令が直接指揮を取ってるよ」

ゲンドウ
「父さんが?」

シゲル

「東御付近で映像を捉えました。主モニターに回します」

冬月
「やはりこれか」

ゲンドウ
「活動停止信号を発信、エントリープラグを強制射出」

マヤ
「ダメです!停止信号およびプラグ排出コード、認識しません」

シゲル
「エントリープラグ周辺にコアらしき侵食部位を確認」

マコト
「分析パターン出ました!青です… 」

ゲンドウ
「エヴァンゲリオン3号機は、現時刻を持って破棄。監視対象物を第9使徒と識別する」

「目標接近」
「地対地迎撃戦、用意」
「阻止部隊、攻撃開始!」

シンジ
「は! まさか、使徒!? これが使徒ですか?」

ゲンドウ
「そうだ… 目標だ」

シンジ
「目標って、これは、エヴァじゃないか… そんな」

ゲンドウ
「目標は接近中だ、お前が倒せ」

シンジ
「でも、目標って言ったって… アスカが乗ってるんじゃないの?アスカが… 」

シンジ 
「くそ… ! エントリープラグ… やっぱり乗ってるんだ!」

「装甲部頚椎付近に侵食部位発生」

マヤ
「第6200層までの汚染を確認」

冬月
「やはり侵食タイプか、厄介だな」

「初号機、ATフィールド不安定!」

マヤ
「生命維持に支障発生、これ以上はパイロットが危険です!」

冬月
「いかん、神経接続を28%にカットだ!」

ゲンドウ
「待て」

冬月
「しかし碇、このままではパイロットが死ぬぞ」

ゲンドウ 
「シンジ、なぜ戦わない?」

シンジ
「だって…アスカが乗ってるんだよ、…父さん」

ゲンドウ 
「構わん、そいつは使徒だ。我々の敵だ」

シンジ
「でも、できないよ…人殺しなんてできないよ!」

ゲンドウ
「お前が死ぬぞ!」

シンジ
「いいよ!アスカを殺すよりはいい!」

ゲンドウ
「構わん、パイロットと初号機のシンクロを全面カットだ」

冬月
「碇!」
 
マヤ
「カットですか!?」

ゲンドウ 
「そうだ。制御をダミーシステムに切り替えろ」

マヤ
「しかし、ダミーシステムには、まだ問題も多く… 赤木博士の、指示もなく」

ゲンドウ
「今のパイロットよりは役に立つ、やれ!」

マヤ
「はい」

シンジ 
「はっ、はぁっ、は…」

シンジ
「何だこれ…? 何をしてるんだ父さん!」

「主管制システム、切り替え終了」
「全神経回路、ダミーシステムへの直結完了」
「ダミーシステムでの稼働限界時間は最大208秒です」

ゲンドウ
「構わん、システム解放、攻撃開始」

マヤ
「これが、ダミーシステムの力なの」

「ダミーシステム、正常」
「制御リミッターが解除されていきます」

シンジ
「何だよ父さん、何だよ… 何やってんだよ!!くそ! 止まれ!!止まれ、止まれ、止まれ、止まれ、止まれ、止まれ、止まれ、止まれ、止まれ、止まれ、止まれ、止まれ、止まれ、止まれ、止まれ、止まれー!」

シンジ
「何の音だ!?…… やめろ! …… やめろーーーー!!」

 エヴァ3号機(第9使徒)

アスカが乗っていると分かったシンジが戦いません。
戦わないシンジに業を煮やしたゲンドウが、ダミーシステムに切り替え、エヴァ3号機を完膚なきまでに攻撃し、エントリープラグも破壊し使徒を殲滅。

いつもの通り、虹がかかって終わります。

 この戦い、何か作者の雌(メス)性に対する恐怖心を描き出した様に思えてなりません。
何か極端に野生動物的な獰猛さで、使徒もエヴァ初号機も四つん這いになって戦います。

個人的には「カマキリ」を思わせるシーンで、カマキリの雌(メス)が雄(オス)を食べてしまうということも、何か感じさせるような作りにしていると思います(もっとも、今回はエヴァも、使徒も雌として描いていますが)

これは、庵野監督が徹底してこういう表現をしています。監督のイメージなのでしょう。

エヴァ3号機(第9使徒)に、浸食されたアスカ自身の手が新たに出てきて初号機を攻撃しているシーンが出てきますが、このシーンだけは、何か人間同士の男女の争いにも見えて、何とも言えない感情を呼び起こさせられます。

また、戦いの最中にかかるBGM「今日の日はさようなら」は、 森山良子 が1967年8月にリリースした曲です。

子供の頃、庵野監督が聞いた曲なのでしょうが、なんとも場違いな曲で、異様さが際立つ効果があります。
逆に言えば、この異化効果があることで、あまりにもおぞましい、このシーンがなんとなく普通に見れているという効果があるようにも思えます。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: bnr_eva_a02_02.jpg
【前回】新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン  使徒エヴァ3号機の暴走  (18.幸せモードからのディストピア )

【次回】新劇場版 破 ヱヴァンゲリヲン シンジの暴走 そして絶望  (20.不条理と若者の暴走 )








  

スポンサーリンク

                                                               

   

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください