11月の第3木曜日は、あのボジョレーヌーボーの解禁日!
毎年、楽しみにしている人も多いですよね。
なんだかよく分からないけど、スーパーやデパ地下などで、毎年大騒ぎしているから、なんとなく買っている・・・
そんな方も、結構多いのかもしれません。
毎年、11月に入るとテレビなどでも話題となる、ボジョレーヌーボーとは一体どんなワインなのでしょうか?
ボジョレーヌーボーだけ、なんで解禁という言い方をするんだろう?
他のワインと一体何が違うの?
そんな疑問ありませんか?
実は、ボジョレーヌーボーは、ある特別な意味のあるワインだったんです。
今回は、そんなボジョレーヌーボーの解禁、そしてその意味についてせまります!
ページコンテンツ(目次)
ボジョレーヌーボーの解禁
今年のボジョレーヌーボーの解禁日っていつ?
11月に入ると、そんな会話がちらほら。
解禁日は昔は11月15日と決まっていたんです。
しかし、現在は 11月の第3木曜日 午前0時 となりました。
これは世界中どこでも同じです。
実は、日本は世界のボジョレーヌーボーファンから注目されているんです。
この日のためにわざわざ、ヨーロッパやアメリカから日本に渡航する熱いファンまでいるんだとか(笑)
皆さん、なぜだか分かりますか?
答えは、日本は、アメリカ、ヨーロッパより時差の関係で、早く解禁の時間を迎えるからなんです。
誰よりも一早くボジョレーヌーボーを買って、そして、ユネスコ無形文化遺産に登録された日本食を、ヌーボーと共に楽しむ!
といったところなのでしょうか・・・
それにしても、この日だけは、午前0時までお店を開けて、販売をするお店があるというから驚きです。
昔、マイクロソフトウィンドウズが、このやり方を真似て、深夜0時に販売を開始したことがありましたが・・・(笑)
でも、他にもボルドーや、ロワールといった種類があるのに、なぜボジョレーヌーボーの解禁だけ大騒ぎとなるのでしょうか?
次に、それについて見ていきましょう。
ボジョレーヌーボー、実は試飲用!?
ボジョレーワインは、ブルゴーニュワインの一種で、ボジョレー地方で生産されたガメイと呼ばれるぶどうから作られた赤ワインのことを言います。
ボジョレーはほとんどが赤ワインですが、白ワインの場合であれば、この地方で栽培されたシャルドネという種類のぶどうで作られたワインに限ってボジョレーワインと呼ぶことができるんだそうです。
そんな、ボジョレーには、ボジョレーヌーボー以外に、ボジョレーヴィラージュというワインもあります。
さて、では、一体ヌーボーとは何なのでしょうか?
ボジョレーヌーボー、これはフランスワインなので、当然フランス語です。
フランス語で書くと Beaujolais Nouveau となるんですが、Nouveau(ヌーボー)はフランス語で次の意味があるんです。
- 新しいこと – 新しいもの
ヌーボーで思い浮かべる別の言葉に、アールヌーボーがあります。
アールヌーボーとは、19世紀から20世紀にかけてフランスから発信された芸術様式です。 「新しい芸術」という意味なんですよね。
つまり、ボジョレーヌーボーは、新酒のボジョレーということです。
しかし、ヌーボーはただの新酒ではなく、もともとはその年のぶどうの出来を見るための、試飲用の特別なワインだったんです。
醸造の方法も、一般的な醸造の方法と違っています。
MC法(マセラシオン・カルボニック法)という、熟成を必要としない簡単に発酵/醸造させる方法が用いられます。
ぶどうの出来を確認するためだから、あまり手間ひまをかけずに、ざっくりと見ようということなんです。
味わいも、タンニンが少なく、フルーティな飲みやすい軽いテイストのワインに仕上がります。
しかし、この試飲用の軽くてフレッシュ感のある飲み口が、生産者もびっくりの大人気になってしまったんです。
新酒中の新酒ということもあり、このワインの初物は、世界的に爆発的な人気となりました。
今や、11月の第3木曜日は、ボジョレーヌーボーの解禁日として世界中で知られるようになりました。
初がつおや、新米、新茶など、初物(はつもの)好きの日本人の心を、ボジョレーヌーボーはくすぐるのかもしれませんね。
まとめ
ボジョレーヌーボーの解禁日
11月の第3木曜日
ボジョレー
ブルゴーニュワインの一種
赤ワイン:ボジョレー地方で生産されたガメイと呼ばれるぶどうから作られたワイン
白ワイン:ボジョレー地方で生産されたシャルドネと呼ばれるぶどうから作られたワイン
※ 白ワインはあまり生産されておらず、ほとんどが赤ワイン
ヌーボー(Nouveau)の意味
フランス語で「新しいこと、新しいもの」という意味
ボジョレーヌーボー以外に、アールヌーボー(新しい芸術)などがある
ボジョレーヌーボー(新酒)
もともとは、その年のぶどうの出来を見るための試飲用
MC法という簡易な方法での醸造の為、熟成されず軽いテイストになるが、逆に、その軽くてフルーティな味わいが人気に
あとがき
タンニンの効いた赤ワインが好みな方なんですが、ボジョレーヌーボーは、毎年ついつい買っちゃうんですよね。
ボジョレーヌーボーには毎年キャッチコピーがあるんです。
「100年に1度の出来とされた03年を超す21世紀最高の出来栄え」とか「みずみずしさが感じられる素晴らしい品質」等
なんか、このキャッチコピーを見ると買ってしまうんですよね~
よしっ!じゃあ、去年との味の違いをみてみよう!という感じです。
実際には、去年飲んだボジョレーヌーボーの味なんて覚えていないんですけどね(笑)
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