暑いですね~真夏日ですよね。
こんな日は、熱中症 に気をつけないといけません。
テレビでも、暑さ対策グッズの紹介や、熱中症予防について
よく番組でとりあげていますよね。
そんな、テレビ番組や雑誌などでよく使われる
次の言葉って紛らわしくないですか?
「 熱中症 」 「 熱射病 」 「日射病 」
一体何が違うんでしょう!?
どうも、使い分けがよく分かりません(笑)
今回は、そんな紛らわしい熱中症・熱射病・日射病の違いについて
とりあげてみたいと思います。
ページコンテンツ(目次)
熱中症・熱射病・日射病の違い
熱中症:HEAT STRESS DISORDER
まず、この表を見てください。
日本救急医学会が出している「熱中症に関する委員会」の推奨する分類の抜粋です。
熱中症の症状に応じて、Ⅰ度 Ⅱ度 Ⅲ度と分かれています。
実は、この中に熱射病がありました。
熱射病とは?
熱射病:HEATSTROKE
表の、 「 旧分類の列 」 の一番下
ちょうど「分類のⅢ度」に対応するところに、熱射病があります。
以前は、熱中症の重症な状態を、熱射病と呼んでいたんですね。
つまり、熱射病は、熱中症の一部です。
熱射病(Ⅲ度)は、熱中症の中でも、一番重い症状です。
その症状は
- 意識障害
- 体温が40℃以上
- 発汗しない
この状態、かなり危険な状態です。
意識障害、つまり、脳が熱によって障害を起こしているということですが
高熱は脳意外にも、肝腎機能や、血液凝固にも問題が生じます。
入院による治療が必要となりますが、緊急の場合には集中治療になります。
続いて、他の熱中症についても、見ていきましょう。
熱射病以外の熱中症
熱射病以外は、さっきの表にあったとおりです。
- 分類 Ⅰ度 : 熱失神 ・ 熱けいれん
- 分類 Ⅱ度 : 熱疲労
熱失神
名前の通り、熱で失神する状態で、いきなり、意識を失ってしまいます。
熱中症の時の意識障害(脳障害)に似ていますが
熱失神の場合には、体温は正常 で 発汗もあります。
身体を冷やし、水分を補給することで、回復します。
熱けいれん
これも名前のとおりで、熱で痙攣(けいれん)を起こすことです。
ふくらはぎや足の、こむらがえりとして現れます。
腕や手にも、起きることもあります。
塩分(Na)不足が原因なので、スポーツドリンクや
経口補水液などを摂る事で回復します。
熱疲労
熱疲労は、めまいや倦怠感、さらには筋肉痛や吐き気・嘔吐などの症状が起こります。
体温が上昇します。
しかし、熱射病のように40℃にることはありません。
回復には、病院での診療が必要です。
熱中症(熱射病)については、以上です。
それでは、最後に、日射病について見て見ましょう。
日射病とは?
日射病:SUNSTROKE
日射病は、熱中症の旧分類を見ても、出てきませんよね・・・?
日射病は、熱中症の一部ではありません。
日射病は、その名前の通り、日差しを浴びることで起きる熱中症 のことです。
分類はⅠ~Ⅲどれにもなる可能性があります。
強い日差しを浴び続けた結果、めまいを起こす分類Ⅰの場合もあれば、
意識障害を起こす分類Ⅲになる場合もあります。
熱中症の症状に、屋内か?屋外か?は、あまり関係が無いので、日射病としての
特別な分類はない。
ということで、熱中症・熱射病・日射病の違いについて
最後に簡単にまとめました。
まとめ
- 熱中症
症状の重さの度合いによってⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度に分かれている。
旧分類では、熱失神・熱けいれん・熱疲労・熱射病となる。
- 熱射病
熱中症の一番重いⅢ度の症状の旧分類での名前。
特徴として「意識障害」「40℃以上の熱」「発汗しない」
非常に危険で、入院治療 場合によっては集中治療が必要
- 日射
日を浴びることで起きる、熱中症のこと。
熱中症の旧分類ではない。
関連リンク
① 熱中症の症状や処置について書いた記事です。
よろしければ、ご覧下さい。
ここより ⇒ 熱中症の症状!?その頭痛正しく処置しないと危険かも?
③ 熱中症の対策・予防 について書いた記事です。
よろしければ、ご覧下さい。
ここより ⇒ 熱中症対策!食べ物・飲み物など押さえるポイントはコレ!
あとがき
本当、暑いですよね~
年々、暑くなっているように感じるのは気のせいでしょうか?(笑)
ここ最近、冷夏って聞いたことがないような・・・
熱中症って、この時期当たり前のように言われるけど
本当にコワいんですよね。
熱中症になった人を見ると・・・
どうして、そんなになるまで、どうしてガマンしたんだ??
と思ってしまいますが、実はほとんどのケースで
ガマンしたわけではなくて、気が付いたら意識がおかしく
なっていた。
ということらしいですよ。
これは、特に、老人や幼児は気をつけないといけません。
熱中症を起こしてしまったら、どうしたらいいのか?
熱中症にならないように予防するには?
引き続き、このテーマを続けてみようと思います。
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